「わかっているのに、なぜかやってしまう」― そんな自分に、心当たりはありませんか?

本日紹介するのは、1982年生まれ、東京大学卒。専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。経営学者であり、オンライン経営スクール「やさしいビジネススクール」学長としても活躍する中川功一さんが著した、こちらの書籍です。

中川功一『決定版 行動経済学がマンガで3時間でマスターできる本』(明日香出版社)

本書のテーマは、とても明快です。それは「人は合理的ではない」という前提に立って、人の行動を理解すること。

私たちは日々、買うつもりがなかったものを買い、やるべきことを先延ばしにし、損だと分かっていても、同じ選択を繰り返します。それは意志が弱いからではなく、脳のしくみ(バイアス)によるものだと、本書はやさしく教えてくれます。

本書は、以下の8部構成から成っています。

1.人はたいてい非合理的に判断し行動する

2.どうして人は判断ミスをしてしまうのか

3.買う気にさせるテクニック

4.みんなが欲しければ、私も「欲しい」

5.マネジメントのための行動経済学

6.仕事に生きる行動経済学

7.行動経済学で買い物の罠を回避!

8.ナッジは最強の変革ツール

 

本書の前半では、行動経済学の土台となる考え方が、マンガで直感的に描かれます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 人は常に合理的に行動しているわけではない

◆ 直感で動く「システム1」が判断を支配する

◆ 目先の快楽を優先する「現在バイアス」

◆ もったいないが判断を狂わせる「サンクコスト」

◆ 感情や思い込みが意思決定を左右する

 

この本の中盤では、マーケティングや消費行動に活かされている “人を動かす仕組み” が整理されます。主なポイントは次の通り。

◆ みんなが選んでいると安心してしまう同調圧力

◆「限定」「残りわずか」に弱い心理

◆ 比較されることで価値が変わるフレーミング効果

◆ 選択肢の出し方で行動が変わる

◆ 無意識のうちに誘導されている私たち

 

本書の後半では、仕事・組織・日常生活にどう活かすかが語られます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 部下や顧客が「動かない理由」が見えてくる

◆ マネジメントは理屈より設計

◆ ナッジで自然に望ましい行動を促す

◆ 売り手の心理テクニックを見抜ける

◆ 自分の判断ミスを減らせる

 

この本を読んで感じるのは、行動経済学は「知識」ではなく「教養」だということ。人は間違える。だからこそ、責めるのではなく、仕組みで補う・理解で整える。

マンガ形式でテンポよく読めるので、初学者にも、学び直しにも最適な一冊です。仕事の判断力を高めたい方、マーケティングや営業に携わる方、そして「なぜ人はこう動くのか」を知りたいすべての方に、強くおすすめします。

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では、今日もハッピーな1日を!【3984日目】