環境大臣としてクールビズを仕掛けたコンセプトづくりの舞台裏を紹介し、「プロジェクトは ” 大義と共感 ” で決まる」と提唱している本があります。
本日紹介したいのは、衆議院議員として環境大臣、内閣府特命担当大臣などを歴任し、東京都知事に就任した小池百合子さんが書いた、こちらの書籍です。
小池百合子『小池式コンセプト・ノート-プロジェクトは「大義と共感」で決まる!』(ビジネス社)
この本は、2003年9月から2006年9月まで丸3年間、小泉政権において環境大臣を務めた著者の小池百合子さんによる、さまざまな政策コンセプト作りと広報PR活動を中心に、その発想や舞台裏を書いたものです。
2005年6月1日に日本全体に広まった「クールビズ」をはじめ、環境省が主導した様々な政策や情報発信について、大臣としての発想、コンセプト作りが、この本ではよくわかります。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「クールビズ・ショック」が全国を駆け巡る
2.コンセプトづくりの「舞台裏」
3.環境問題を共感で動かす
4.「刺客騒動」の真実
5.小池式人生マーケティング
本書の冒頭で著者は、環境大臣として「クールビズ」を内閣が率先垂範する形で打ち出し、キャンペーンを仕掛けた時の舞台裏を披露しています。
小池大臣(当時)が何を考え、どう組織を動かしたかがよく分かり、さまざまな参考になります。
また現在、東京都知事として、豊洲市場への移転問題に対処する姿勢についても、本書から読み取れる著者の発想法や行動力から、何となく背景が見えてきます。
著者の小池さんが、大きな仕事に向き合う時に、つねに意識しているのが、「大義と共感」というキーワードです。
クールビズの時には、「脱・地球温暖化社会の構築」という大義を訴えて、室内の温度設定を上げて、スーツを脱ぎ、ネクタイを外すという行動に繋げて共感を得ていきました。
また本書の最後の部分に、小泉元首相が一世一代の勝負として行った2005年の郵政解散・総選挙の際の「刺客騒動」の真実が書かれています。
ここに書かれた自民党内でのやり取りや動きはリアリティがあり、読んでいて単純に面白いです。政治家が最も大切な時期に何を考え、どう行動するかがよく分かります。
詳細は本書をお読みいただきたいので書きませんが、今回の都知事選立候補に至るゴタゴタも、小池さんならではの修羅場をくぐった政治家としての「直感」が、活かされたのだと理解できました。
あなたも本書を読んで、東京都の未来を託すことになった新都知事である小池百合子さんの政治家としての信念や生き方に触れてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を