「人生も折り返しを過ぎると、親や身近な人の死などを経て、自身の老いや老後を意識する頃です。特に子どもがいない夫婦やおふとりさまは切実です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、相続の専門家として、遺言書や家族信託契約の作成、おひとりさまの準備・支援、相続手続きなど相談業務を16年行っている明石行政書士事務所代表、明石シニアコンサルティング代表の明石久美さんが書いた、こちらの書籍です。
明石久美『子どもがいない人の生前の備えと手続き』(メイツ出版)
この本は、子どもがいない人やおひとりさまが、今後のために知識を持ち、自分の今後の人生のために、自分の亡きあと周囲の人が困らないように準備・対策しておくとよいことについてポイントを整理・紹介している書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.子どもがいない人が知っておきたいこと
2.もしもの時に困らない生前の備え
3.死後の備え・手続き
4.葬儀・お墓・エンディングノート
この本の冒頭で著者は、「本書では、子どもがいない人を前提に取り上げていきますが、子どもがいても、当てはまる部分があれば対策をしておくとよい内容もあります。」と述べています。
本書の前半では、「子どもがいない人が知っておきたいこと」について以下のポイントを説明しています。
◆ 準備しておきたい契約:見守り、財産管理委任、任意後見、死後事務委任、遺言書
◆ 頼める人がいる場合、パターン別に準備
◆ 支援窓口:市町村の福祉課、地域包括支援センター、社会福祉協議会
◆ これまでできなかった趣味にチャレンジ
この本の中盤では、「もしもの時に困らない生前の備え」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 認知症になった時のための備え:任意後見契約
◆ 成年後見制度には、①法廷後見制度と任意後見制度がある
◆ 身元保証など高齢者サポートサービス
◆ 老後に向けた財産管理
◆ 介護サービスは介護認定からスタート
◆ 住まいの整理と高齢者施設の種類をリサーチ
◆ 遺言書がないと困るケースがある
◆ 遺品整理で困るのは、デジタル資産のパスワード
本書の後半では、「死後の備え・手続き」および「葬儀・お墓・エンディングノート」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 自分に合った葬儀を考える
◆ 葬儀・飲食接待・寺院の3つの費用がある
◆ 墓地(霊園)や墓の種類を把握する
◆ 永大供養や散骨には留意点がある
◆ エンディングノート:医療、お墓、葬儀、遺品、財産などの情報
この本の締めくくりとして著者は、「本書で紹介した準備以外にも大切なもにはあります。健康維持、楽しく過ごせる仲間、居場所、趣味など人生を豊かにするものです。」と述べています。
あなたも本書を読んで、自分らしい最期を迎えるための準備・就活をしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3590日目】