能力開発コンサルタントが書いた、起業の舵取りを成功させるための戦略的企業経営の極意を書いた本があります。
本日紹介するのは、アチーブメント株式会社代表の青木仁志さんが書いた、こちらの三部作第1弾の書です。
青木仁志『起業家のための社長学-第一部戦略「経営理念」編』(アチーブメント出版)
この本は、能力開発コンサルタントとして起業して20年を経た時に青木仁志さんが節目として書いた、「起業家として成功する絶対条件」についてまとめた『起業のための社長学』三部作のうちの第1部です。
『起業のための社長学』三部作は、以下の通りです。
◆ 第1部 戦略[理念経営]編
◆ 第2部 戦術[実務・マネジメント]編
◆ 第3部 戦法[営業・マーケティング]編
この三部作を通読・熟読することで、起業家に求められる成功の原則、成功の条件が理解できる構成になっている、と著者は言います。
三部作のうちの第2部、第3部はこちらの本です。
では、『起業家のための社長学』第1部の「理念経営」編についてですが、この本の冒頭で著者は、「成功する考え方で成功する、失敗する考え方で失敗する」と述べています。
まず考えなければいけないことは、「誰のために、何のために、私は起業するのか」ということだ、と言います。
人生において成功するために土台となる価値観・哲学・信条・理念をしっかり築きあげることが不可欠であるのと同じように、企業経営には確固たる企業理念・経営ビジョン(自己の基準)が不可欠です。
本書では、そのためには、成功のステップ「アチーブメント・ピラミッド」にそって考えていくことが重要、と提唱しています。
アチーブメント・ピラミッドとは、土台から順に以下のことを積み上げていくことです。
1.人生理念(価値観・哲学・信条・理念=人生の土台となる価値観・存在理由)
2.人生ビジョン(人物像・ライフデザイン=人生の目的)
3.目標の設定(目的を遂げるための目標)
4.計画化(目標を達成するための計画)
5.日々の実践(目的・目標達成に役立つことを優先して行動)
この『起業家のための社長学』シリーズは、アチーブメント・ピラミッドにそって、第1部戦略編は、「人生理念」、「人生ビジョン」を具体化する戦略に言及しています。
また、第2部戦術編は、「目標の設定」と「計画化」、第3部「戦法編」は、「日々の実践」に言及している、ということです。
次に、著者の青木さんの人生哲学(経営哲学)のバックボーンになっているのは、アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士が提唱する「選択理論心理学」であることが紹介されています。
選択理論心理学は、すべての行動は自分の内側にある力(願望)によって動機づけられた自らの選択である、と主張します。
したがって、目標設定は、願望の明確化から始まります。願望を明確化していくためには、価値フィルター(願望)の実現に向けた判断・選択・責任の一貫性が求められます。
願望とは、「実現したい状態や状況」をいいます。
目標とは、「ある期間で到達するべきゴール」をいいます。
これを判断・選択・責任の一貫性に即して考えると、以下のようになります。
◆ 思いの種を蒔き、行動を刈り獲り、(判断)
◆ 行動の種を蒔き、習慣を刈り獲り、(選択)
◆ 習慣の種を蒔いて、習慣を刈り獲る。(責任)
著者の青木さんは繰り返し、願望に対するこだわりこそが、成功の原点である、と言います。
大切なことは、「信念は現実を決定する」ということです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.戦略的目標達成のための起業理念
2.顧客創造の戦略
3.売上増大・業績向上・組織拡大の戦略
4.人財育成の戦略
5.「上質経営」を目指す戦略
本書の中で著者は、起業家として成功している人が備えている「5つの人格的特性」を挙げているので、最後に紹介しておきます。
1.誠実である
2.自制心がある
3.社会性がある
4.パートナーを大事にする
5.勤勉である
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では、今日もハッピーな1日を