「起業とはハードルの高い大きなチャレンジだ」という勘違いをしている起業家が多いと説く本があります。
本日紹介するのは、累計3万人以上の起業家にノウハウを伝えてきた起業コンサルタントの今井孝さんが書いた、こちらの新刊書です。
今井孝『起業1年目の教科書』(かんき出版)
この本は冒頭で、起業がうまくいかない「2つのパターン」を紹介しています。以下の2つです。
1.無謀なチャレンジをしてしまうパターン
2.怖くて一歩も進めないというパターン
一方、成功する人は、「起業に大きなチャレンジが必要ない」ことを知っています。
成功している人は、大きな目標に到達するための「細かな階段」を作っています。最初の一歩はとても小さく、段差がほとんどありません。
これは慣れれば誰でもできる、と著者は言います。ただ、「大きな目標を立てること」と、それを実現する「細かな階段をつくること」が頭の中で繋がっていないだけなのだ、ということです。
著者の今井さんも、「細かな階段をつくる」ということがわかってからは、順調にビジネスを伸ばすことができるようになり、今に至っている、ということです。
本書は、以下の9部構成により成っています。
1.起業を想いついたら
2.起業までの準備
3.ビジネスプランを立てるには
4.商品をつくるには
5.価格を設定するには
6.マーケティングとセールスを行うには
7.成功する起業家の時間術
8.チャンスを最大限に生かす
9.起業家のチームづくり
この本は、起業を間近に控えた私にとって、まさにピッタリの書でした。「本書を読めば不安や恐怖が消える」と表紙の帯に書いてある通り、起業に向けて自信が出てくる本です。
本書の本文冒頭で、著者は、なんでもいいから「最初の一歩」を踏み出すことだ、と言っています。成功者に共通して言えることは、「とにかく何か一歩踏み出してみた」ということだけです。
また、起業家の成功要因の一番は、「市場」ではなく、「自分の熱意」です、としていて、まさにその通りでしょう。
喜んでくれる人がいる限り、なんでもビジネスになります。小さなビジネスを始めるときに、最も大事なのはビジネスモデルではなく、「価値があるか」どうかです。
だとしたら、最初はお金になるかどうかは気にせず、価値を磨くことに集中してみてください、と著者は言います。
起業までの準備としては、「起業のための時間を確保すること」です。
また、上記5番目の「価格の設定について」は、とても参考になります。「価格を下げるのではなくて、価値を上げることを考える」というのは、「お客さまに満足してもらえるまで価値を提供しよう」と覚悟することです。
価格を上げるコツは、根本的には「自信」の問題です。価格を上げる理由を、自分で1つひとつ作っていけば、必ず自信がついてきます。
また、商品は無くても「情報発信」はすべきです。世界観を発信すれば、共感するお客様が集まり、必要とされる商品も見えてきます。
本書の後半では、「1人で考えているときは、最も価値を生み出している時間です」ということが述べられています。
最も価値のあることは、、往々にして、孤独な時間に生まれます。
本書の最後の部分では、「起業家のチームづくり」を提唱しています。、「助けてくれる人リスト」を作るというのは、応援をしっかる受け取る、ということです。
この本は、50代起業では、どうしても読んでおきたい「起業1年目の教科書」でしょう。私自身が、ほんとうに役に立った一冊、心から推薦します。
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では、今日もハッピーな1日を!