「血管が詰まったり、切れたりすることで起こる病気は、すべて『血流』が関わっています。」と述べて、「血流力」(=血流の良し悪しを決めるもの)が高い(=血流がよい)状態にするのはどうすればよいかについて解説している本があります。
本日紹介するのは、多くの心疾患の患者を救った心血管カテーテル治療のエキスパートで、平和台病院(千葉県我孫子市)循環器科部長兼心血管カテーテル治療室長の梅津拓史さんが書いた、こちらの書籍です。
梅津拓史『血管の専門医が教える「血流」をよくする最高の習慣』(総合法令出版)
この本は、血管の一番内側にある「血管内皮細胞」に注目して、血管がイキイキしていて、血液がサラサラになる方法、つまり、血流力の高め方を伝えてくれる書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.最新の研究でわかった『血流力』の新常識
2.もしかしてダマされている!? 血流をよくするウソ・ホント
3.毎日食べてもOK! 血管と血液がキレイな人はこれを食べている
4.もっと「血液サラサラ」「血管イキイキ」になる食べ方
5.「血流力」の高い人がやっている8つの習慣
この本の冒頭で著者は、「梅ちゃん先生の『血流』基礎講座」と題して、血流に関するキーワードをまとめています。以下のキーワードです。
◆ 血液(体重の13分の1は血液)
◆ 血液の成分(赤血球・白血球・マクロファージ・血小板・血漿)
◆ 心臓の働き
◆ 循環器系の働き
◆ 血流に関する言葉(血圧・血糖値・コレステロール)
◆ 血管の構造
続いて著者は、血流の良し悪しは、主に血管の状態で決まり、血管内皮細胞が適切に機能し、血管が広がったり縮んだりして、「やわらかい」状態に保たれていることが一番大切、と述べています。
一般的に、加齢とともに血管は硬くなり、血圧は上昇していきますが、どうすればよいかについてアメリカ心臓協会が提唱している7つの簡単な生活習慣を、以下の通り紹介しています。
◆ 体によい食事
◆ 運動をして活動的になる
◆ 体重を減らす
◆ 適正血圧に保つ
◆ コレストロールをコントロールする
◆ 血糖値を減らす
◆ 禁煙する
どれも当たり前のように感じますが、血管年齢を左右する、「体重」「血圧」「コレステロール」「血糖値」は、正しい食事と運動で決まる、ということです。
とくに、下肢筋力を保つことが、血流力の維持につながり、健康寿命を延ばすのです。そして、下肢の筋力を保つためには、運動の他に、食事でたんぱく質をとることも大切です。
次に、「血流をよくする」ことに関するウソとホントを整理して紹介しています。
また、血管と血液がキレイになる食べ物や、「血液サラサラ」「血管イキイキ」になる食べ方が提示されています。
本書では、具体的に詳細が記されていますので、興味ある方はぜひ、この本を手に取ってお読みください。
この本の最後には、「血流力」の高い人が行っている「8つの習慣」を、以下の通り挙げています。
◆ 血圧を測る習慣をつける
◆ コレステロール値をい意識する
◆ 高血糖なら、年に1回は循環器科に行く
◆ とにかく運動を始める
◆ 冬は「ヒートショック」に注意
◆ ストレスをためない
◆ ウォーキングより筋トレをする
◆ リスクが高い人は、専門医に相談する
この本の著者である「梅ちゃん先生」こと梅津拓史さんは、血管カテーテル治療で数多くの患者を救ってきたエキスパートで、本書ではそうした実践例も背景にした知見を織り交ぜながら、「血流」がいかに健康のキーになるかを解き明かしています。
多くの健康本が乱立する中で、この本は私たちの健康にとって、本当に大切なことが分かりやすく書かれている良書であり、心から推薦します。
あなたも本書を読んで、「血流」をよくする最高の習慣を学び、実践してみませんか。
2020年4月8日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第58回】血流をよくする最高の生活習慣、にて紹介しています。
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では、今日もハッピーな1日を!