書評ブログ

『勝間式 金持ちになる読書法』

「本を読んで、情報強者になる。これがお金の不安を解消し、お金持ちになるいちばんの近道なのです。」と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、1968年生まれ、慶應義塾大学商学部卒業、早稲田大学ファイナンスMBAアーサー・アンダーセンマッキンゼー・アンド・カンパニーJPモルガンを経て独立し、現在は経済評論家株式会社監査と分析 取締役中央大学ビジネススクール客員教授勝間和代さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

勝間和代『勝間式 金持ちになる読書法』(宝島社)

 

 

この本は、どうやったら必要な収入や資産を得るための方法を本から見つけ、学び、そして実行に移していけるか、その方法を身につけるためにはどうしたらいいのかを伝えてくれる書です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.お金持ちになる方法は読書で学習できる

2.絶対的読書のススメ

3.どんな本をどんなふうに読むのか

4.今すぐできる! 読書ハック

5.お金持ちになる読書術 実践編ほ

 

 

この本の冒頭で著者は、「錬金術となる本に出会うための近道は、やはりたくさん本を読むことに尽きます。多読は基本中の基本です。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「お金持ちになる方法は読書で学習できる」および絶対的読書のススメ」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 本当の選択、決定や行動は意識の働かないところ、つまり無意識に行われる(受動意識仮説)

◆ 情報を制する者がお金を制する(情報は力なり)

◆ 情報強者になるとは世の中の本質をつかむことで、「読書」が最良の方法

◆ 読書で得られるのは「多様性」

◆ ネット情報では「エコチェンバー現象」で多様性に触れる機会がなくなってしまう

 

◆ 読書嫌いの人はお金の問題ではなく、文章の読解に慣れていない

◆ 優しい本から読む、耳読(オーディオブック)を活用する

◆ 行動、実践する読書が大事

◆ 読書を通じで「集合知」(=集団的知性)を活用する

◆ お金より、人生に役立たない情報に時間を費やしている方がもったいない

 

 

この本の中盤では、「どんな本をどんなふうに読むのか」および「今すぐできる! 読書ハック」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 読書は知識に対する「最先端テクノロジー」

◆ 翻訳書は最先端の知識が手に入るショートカットキーの集積

◆ たったひとつの情報が人生を変える

◆ 年間300冊~500冊の読書量なら人生を大きく変えるような本に出会える

◆ 人生のゴールが明確であれば、先人の集合知を活用する読書のシャワーを浴びる

 

◆ 文章を読みこなす技術が読書の「運転免許」

◆ 本を読みっぱなしで何の実践もしないのは、免許を取っても運転しないペーパードライバーと一緒で上達しない

◆ 速読は、①1行ずつ読まないで文章を塊で読む、②頭の中で音読しない

◆ 本を読む前に目的意識を持ち問題設定をすると「読むべき箇所」が見分けられる

◆ 読書は栄養がいっぱいの腐葉土のようなもので「遅効性」

 

◆ 良い本を読めば、その情報が無意識に蓄積されていく

◆ 情報の蓄積で読むのが速くなり、無意識がガラッと変化する

◆ 自分が夢中になれる本を読み、読書のフロー体験を

◆ 電子書籍には読み上げ機能という耳読のメリットがある

◆ 本には月収の5~10%投資して、「1日4万字読書」がオススメ

 

 

本書の後半では、「お金持ちになる読書術 実践編」として、著者が実践してきた読書術を公開しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 情報は金なり、情報を手に入れる最も安価で優秀な手段は「読書」

◆ 本の情報を鵜吞みにせず、実践して効果を確かめる

◆ 書籍は著者の5~10年分の知識や経験をまとまった形で得ることができる

◆ 読書を通して情報強者になり、社会にとって役立つ人間になる(利他性)

◆ 行動するために本を読む、行動をしない読書は無駄である

 

◆ お金持ちになった人の人生と考え方に学ぶ

◆ 人生の荒波をサバイバルするのに一番必要なのは「情報力」と「判断力」

◆ 情報強者なら常に得する生き方ができる(情報弱者は騙される)

◆ 情報強者は変化に強い

◆ 思考力を日々鍛えてくれるのは「読書」

 

 

本書の巻末には、「お金持ちになるための最強本15選」と題して、著者の推薦書が袋とじ形式にて掲載されています。私もとくにお薦めする書籍本文中に引用されている中からとくに推薦したい本を以下に挙げておきます。

 

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「貯めた金融資産の4パーセント以内で1年間暮らすことができれば、一生、お金には困らないという理論がありますが、金融資産に頼るだけでなく、読書を通じて、さまざまな無形資産を自分の中につくり、より良い生き方が自動的にできるような状態に持っていくことも可能です。」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、「読書のあるリッチな人生」を目指して、「1日4万字読書」のスキルと習慣を身につけていきませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2668日目】