書評ブログ

『東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣』

「転職や副業を考えている人も、『思考習慣』があれば社会に求められる人材になれます。生き方や働き方に迷っている人も、人間関係で悩んでいる人も、『思考習慣』があれば、解決の糸口を見つけられるはずです。」と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、1967年東京生まれ、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了山形大学、龍谷大学、ドイツのケルン大学理論物理学研究所を経て、現在は東京大学先端科学技術研究センター教授西成活裕さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

西成活裕『東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣』(あさ出版)

 

 

この本は、「思考習慣」に必要な “7つの考える力(思考体力)” について説明したうえで、それぞれの力をどのような場面で、どのように組み合わせるのか、分かりやすく述べている書です。

 

 

本書は以下の 8部構成から成っています。

 

1.まずは “7つの考える力 ” で「思考体力」を鍛える 

2.「やりたいこと」を見つける思考習慣

3.「やるべきこと」を考え続ける思考習慣

4.「情報」に惑わされない思考習慣

 

5.「ベストな判断」をする思考習慣

6.「問題解決」のために発想する思考習慣

7.「人間関係」で悩まない思考習慣

8.「結果を出す」ための思考習慣

 

 

この本の冒頭で著者は、成功者とそうでない人の差は、「思考習慣」が身についているかどうかの差と言っても過言ではない、と述べています。

 

 

そして「思考体力」を鍛える “ 7つの考える力 ” を以下の通り挙げています。

 

1.自己駆動力: 能動的に考える力

2.多段思考力: 常にもい1段先を考える力

3.疑い力:   あらゆることを疑ってみる力

4.大局力:   全体を俯瞰して見る力

5.場合分け力: 物事を分類して選び取る力

6.ジャンプ力: 思考の段階を何段も飛ばす力

7.微分思考力: 物事を細分化して考える力

 

 

それぞれの力の詳細やその関係については、本書15ページの「思考体力」の全体図および次ページからの解説で定義されています。

 

 

続いて本書の前半では、「やりたいこと」を見つける思考習慣および「やるべきこと」を考え続ける思考習慣について記されています。主なポイントは以下の通り。

 

◆「好きなこと」と「人の役に立つこと」を掛け算する

◆「強いこだわり」を原動力にする

◆「小さな目標」から「大きな目標」を立てる

◆ 失敗経験、自信のない人ほど、やりたいことを見つけて伸びる

 

◆ 物事を「3つの要素」に分解して考える

◆ 時間軸で分けて、多段階で「やりたいこと」を決める

◆「人生の目標」から逆算して考える

◆ 理想の「キャリアパス」に必要なことを洗い出す

 

 

この本の中盤では、「情報」に惑わされず、「ベストな判断」をする思考習慣について考察しています。著者が挙げる主なポイントは次の通りです。

 

◆「事実」と「意見」を分けて考える

◆「常識」や「一般論」を疑う

◆「質の高い情報」を集めて本質をとらえる

 

◆「些細な変化」を見逃さない

◆「場合分け力」で選択肢を全て洗い出す

◆ 全体を見渡して「先読み」する

◆ 経験が増えれば「直感」が鍛えられる

 

 

本書の後半で著者は、「問題解決」および「人間関係」で悩まない思考習慣について、以下のポイントを挙げて解説しています。

 

◆脳への「圧力」と「弛緩」でひらめきが生まれる

◆ 窮地に追い込まれたときに「発想力」が試される

◆「大型書店巡り」で思考の偏りをなくす

 

◆「疑い力」で相手の誤解を解く

◆「ノンバーバル」(=非言語)を意識する

◆ 一番大切なのは「自分」

 

 

本書の最後では、「結果を出す」ための思考習慣について述べられています。ポイントは以下の通り。

 

◆「自分の意見」を発信する

◆ とりあえずやってみる、大胆に行動する

◆「努力」と「目標」のベクトルを合わせる

◆ 仲間を見つけて、苦手なことは「人に任せる」

 

 

あなたも本書を読んで、考え続けるための「思考体力」を鍛えて、成功のキーとなる「思考習慣」を身につけてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2518日目】