「今、日本の中小企業は経営環境の悪化による “ 倒産 ”という危機だけではなく、その何倍も深刻な後継者不在による “ 廃業 ” という危機に直面しています。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、家業の中小企業を継ぎながら、日本初となる中小企業による中小企業のための事業承継・M&AマーケットTRANB(トランビ)を経営する異色の経営者・高橋聡さんが書いた、こちらの書籍です。
高橋聡『後継者不在の問題は、ネットで解決! 会社は、廃業せずに売りなさい』(実業之日本社)
この本は、このままいくと日本は、2025年には127万社の中小企業が廃業するかもしれないという大廃業時代を迎えることになる、という危機感から書かれました。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.はじめに
2.息子が「会社を継ぎたくない」と言ったらどうするか?
3.会社を廃業するくらいなら、売ってみよう
4.日本初! インターネットで会社を売れるすごい仕組み
5.会社を売るか。決める前にすべきこと
6.なぜ、地方の赤字会社が、1億2000万円で売れたのか?
7.60歳になる前に事業承継の準備を開始しよう!
8.M&A専門家をお得に、上手に活用する方法
9.おわりに
この本の冒頭で著者は、事業承継には次の3つの方法がある、と説明しています。
◆ 子どもなどへの親族内承継
◆ 従業員への社内承継
◆ M&Aを利用した第三者への承継
日本の現状では、「親の会社を継ぎたくない」子どもが6割にのぼり、また従業員や幹部が会社を継げない理由として、「経営の知識」および「お金」の問題があります。
そこで、アメリカと同様に、日本でも第三者へのM&Aによる事業承継が注目されており、有力な選択肢として急浮上している、と著者は述べています。
本書によれば、会社を売るメリットは主に以下の5つだ、としています。
1.従業員の雇用を継続することができる
2.お客様や仕入先などとの取引を継続することができる
3.技術やノウハウを次世代に引き継ぐことができる
4.個人保証を解除することができる
5.廃業よりも多くのお金を得ることができる
どの業界でも今や、人手不足が慢性化していて、採用の代わりに人員の確保を目的にM&Aを実施する事例も出てきています。
こうした中で、この本の中盤以降では、インターネットで会社を売る仕組みを作った著者の会社・株式会社トランビの事業を紹介し、具体的な進め方や事業承継の準備などについて詳しく述べています。
興味のある方はぜひ、直接手に取ってお読みください。
本の最後では、M&A専門家をお得に、上手に活用する方法が説明されています。
あなたも本書を読んで、廃業せずに会社を売るという選択肢について、真剣に考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を