書評ブログ

『パフォーマンスを劇的に変える! 快眠習慣』

「睡眠について理解を深め、人生の3分の1の時間を費やしている睡眠が私たちの健康と人生においてどれだけ重要かを考えてみてください。」「仕事で成果を出すだけでなく、やりたいことをやれる元気な心と身体でいるための土台こそが睡眠です。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、美容師、発毛クリニック、エステサロン勤務経験および国内外の様々なスクールで習得した美容・健康に関する知識と技術を活かし、骨格矯正のオリジナルメソッドを開発、その後、睡眠法の研究を始めて、睡眠の効率を極限まで高めるメソッド「濃縮睡眠」を開発し、これまで述べ6,000人以上の睡眠に関する悩みを解決してきた、睡眠セラピスト、睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」オーナー、一般社団法人 濃縮睡眠協会 代表理事松本美栄さんが書いた、こちらの書籍です。

 

松本美栄『パフォーマンスを劇的に変える! 快眠習慣』(自由国民社)

 

 

この本は、本当に質の高い睡眠、快眠を得るために必要なテクニックをどのように毎日の生活に落とし込むよいのか、どのようにしたら習慣となって当たり前にこなせるようになるのか、という視点から伝えてくれる書です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.快眠がビジネスを加速

2.「理想的な目覚め」が熟睡につながる! よく眠れるビジネスパーソン「朝の快眠習慣」

3.心も身体も整える「昼の快眠習慣」

4.眠りやすい環境の作り方 ぐっすり眠る「夜の快眠習慣」

5.ベッドに入る前に試してみよう! 良質な眠りを生み出す快眠TIPS

 

 

この本の冒頭で著者は、「元気な毎日で豊かな人生を過ごす人を増やすために、睡眠についてもっと知ってもらいたい」と述べています。

 

 

本書の前半では、「快眠がビジネスを加速」について、著者の考え方を説明しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 睡眠は時間だけではない

◆ 最適な睡眠時間は人によって違い、睡眠の質を高めていくことが重要

◆ 入眠から2時間以内のノンレム睡眠時に成長ホルモンが大量に分泌される

◆ 睡眠に悪影響を与える5つの悪い習慣(①眠る前のスマホやパソコン、②眠る前の食事、眠る前のお酒、④眠る直前の入浴、⑤寝溜め)

 

◆ 睡眠とメンタルは深い関係

◆「よく眠れない人」には共通点(ネガティブ、働きすぎ、運動不足、姿勢が悪い)

◆ テレワークの弊害は、①ギリギリまで眠る、②朝日を浴びず歩かない、③オン・オフの切り替えができない

◆ 認知症の原因物質アミロイドベータの除去に必要な深い眠りの「ノンレム睡眠」

◆ 朝のよい覚醒から体内の24時間のリズムが作られ、ストレス軽減、夜の入眠前のリラックス、深い眠りにつくのが「快眠習慣」

 

 

この本の中盤では、「理想的な目覚めが熟睡につながる! よく眠れるビジネスパーソン朝の快眠習慣」および心も身体も整える昼の快眠習慣」について、次のポイントを解説しています。

 

◆ 朝目覚めた瞬間の「感謝」でセロトニン(幸せホルモン)が出る

◆ セロトニンは自律神経のバランスを整える働きがある

◆ セロトニンは、睡眠ホルモン「メラトニン」の原料になる

◆ 朝一番の「感謝」でセロトニンと一緒に出る「オキシトシン」(愛情ホルモン、絆ホルモン)は身体にもいい

 

◆ オキシトシンはセロトニンの分泌を促す働きがある

◆ 朝の感謝でおすすめのタイミングは、朝起きた瞬間

◆ ご先祖様、両親、パートナー、ビジネスパートナー、お客様、自分自身に感謝の言葉を

◆ 感謝とビジョン瞑想をセットで行う

 

◆ ビジョン瞑想は、朝のまどろんだ時間帯に1分間程度

◆ ビジョン瞑想のポイントは、①視覚でありありとイメージ、②声や言葉をイメージ、③気持ちのウキウキをイメージ

◆ モーニング・ルーティン(①カーテンを開ける、②空気の入れ替えをする、③深呼吸・伸びをする、④歯を磨く、⑤水か白湯を飲む、⑥ストレッチ・体操)

◆ 服選びは前の日に

 

◆ 朝の3分瞑想(マインドフルネス)

◆ 瞑想の効果は、①心の安定、②認知機能アップ、③老化防止、④入眠効果

◆ セロトニンの分泌方法は、「笑顔」「感謝」「太陽の光」「瞑想」「ウォーキング」「咀嚼」「腸内環境を整える」「感動」「スキンシップ・グルーミング」

◆ 体内リズムを安定させる5つのポイント(①起床時間を揃える、②朝食でリズム運動、③コーヒーの飲む方を工夫、④少し熱めのシャワーで目覚め、⑤朝活を主催

 

◆ 仕事の合間にできる3つの運動(①肩回し、②かかとの上げ下げ、③スクワット6回)

◆ 快眠に重要なリンパマッサージ

◆ 笑顔・姿勢とセロトニンの関係

◆「ポジティブな言葉」で心を整える

 

◆ 水分不足は睡眠にも悪影響

◆ 睡眠をスムーズにするカルシウム・亜鉛・鉄

◆ パワーナップ(積極的仮眠)

◆ 自律神経を整える「リラックス呼吸法」

 

 

本書の後半では、眠りやすい環境の作り方 ぐっすり眠る夜の快眠習慣」およびベッドに入る前に試してみよう! 良質な眠りを生み出す快眠TIPS」について説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 夕食~入浴~就寝の理想のサイクルを作る

◆ 断捨離で睡眠力をアップ

◆ 寝室の掃除と空気の入れ替えで呼吸が深くなって眠れるようになる

◆ 寝る90分前にぬるめの入浴でリラックス

 

◆ ネガティブな気持ちは、「不安スッキリノート」に書き出す

◆「目と首」を温める、「頭のマッサージ」で血流をよくする

◆ 90秒の「筋肉弛緩法」でリラックス

◆ アロマ、音楽、キャンドル、水の音の活用

◆「感謝の気持ち」を書き出す

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「本書でご紹介させていただきました快眠を得るための習慣テクニックはただ睡眠の質を高めるためではなく、睡眠を通じてより良い生き方を目指していくためのメソッドになります。」と述べています。

 

そして、「質の高い睡眠を取ることによって仕事のパフォーマンスを高められることはもちろん、自分が本当にやりたいことを見つけられるようになったり、幸福感が増して心穏やかに過ごせるようになったりします。」と続けています。

 

 

あなたも本書を読んで、パフォーマンスを劇的に変える「快眠習慣」を学び、実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2883日目】