「いったん『下級国民』に落ちてしまえば、『下級国民』として老い、死んでいくしかない。幸福な人生を手に入れられるのは『上級国民』だけだ。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1959年生まれ、国際金融小説『マネーロンダリング』『タックスヘイブン』のほか、『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』『幸福の「資本」論』など、金融・人生設計に関する著作が多数ある作家の橘玲さんが書いた、こちらの書籍です。
橘玲『上級国民/下級国民』(小学館新書)
この本は、私たちがどのような社会に生きており、そこで何が起きていて、これからどのような世界がやってくるのかを予測して、自分や家族が生き延びて幸福な人生を手に入れるための書です。
本書は以下の3部構成から成り、7つのテーマについて論じています。
1.「下級国民」の誕生
2.「モテ」と「非モテ」の分断
3.世界を揺るがす「上級/下級」の分断
この本では、産業革命による「知識社会」「グローバル化」「リベラル化」(=私の人生は私が自由に選択する=究極の自己責任)の潮流により、人間の分断(上級と下級)が行われ、格差がどんどん開いている、と説明しています。
これは世界的に起きている現象ですが、とくにアメリカでは、白人が学歴(知識力)により分断され、下級に落ちた白人の低学歴層は、ドラッグ、アルコール、自殺へと進む、すなわち「絶望死」(=death of despair)に向かっている、とされています。
「グローバル化」と「知識社会化」が、アメリカの中流階級を崩壊させると予言したのは、クリントン政権で労働長官を務めた経済学者のロバート=ライシュ氏で、『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』(ダイヤモンド社)で、現在はこの予測よりもさらに格差が拡大している状況です。
この本では、世界的に進む分断と格差の拡大について、そのメカニズムを明らかにし、話題になった橘玲さんの著書『言ってはいけない-残酷すぎる真実-』(新潮新書)で指摘した現象をさらに深く分析しています。
あなたも本書を読んで、「知識社会化・リベラル化・グローバル化」の大潮流の中で、世界の分断や、格差の拡大が進むことについて、しっかりとそのメカニズムを学んでおきませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊ビジネス書速読法「7つのポイント」』 (定価 9,990円)を、こちらのサイトより、大杉潤のメルマガ『ビジネス書10000冊から』へ登録いただければ、無料で差し上げます。こちらをクリックして登録ください!
https://tsuku2.jp/mlReg/?scd=0000049956
では、今日もハッピーな1日を!