「あなたは今何のために働いていますか?あなたにとって『シゴト』とは何ですか?『自分らしさ』はどこにありますか?これからの人生、今のままでいいですか?」と問いかけ、ひとりビジネスという「複業」に向けて一歩踏み出すことを提唱している本があります。
本日紹介するのは、大手家電販社にて100人の全国プロジェクト。2000店舗の商売の仕組みづくりなどに従事し、幹部候補生に抜擢されるも、公式の場でCEOに直言したことから一転してサラリーマン失格人生になり、倒産、失業を経て46歳で独立、10年で2000人の働き方にモヤモヤを抱えるビジネスマンと向き合って、働き方多様化を実践するコミュニティ門下生を500人強を要して、山と町を行き来する二拠点リモートワーク・スタイルを送る、働き方多様化コンサルタントの三宅哲之さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
三宅哲之『自宅ではじめる ひとりビジネス』(ナツメ社)
この本は、本当にやりたいことを見つける、自分らしい「シゴトづくり」を通して、「次はあれをしよう」「これがしたい」とワクワクしながら日々を送り、やりたいと思ったらその場で実行していくような働き方、人生を目指すための書です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.はじめに
2.ひとりビジネスを始める前に、まず「キモチ」をリセット
3.どんなシゴトがつくれるの?「人生の振り返り」から見つけ出そう
4.「誰に」「何を」「どうやって」の三つから売れる商品やサービスを考えよう
5.売り込むのは商品より「あなた自身」
6.お金をかけなくてもできる! お客様を集めるためのこんな工夫
7.「動く」「試す」「たのしむ」 この三つの精神を忘れなければ大丈夫!
8.複業で自信ができたら脱サラリーマン! 独立起業で見える景色
9.おわりに
この本の冒頭で著者は、1割しかないと言われる「独立して10年存続する会社」になれたのは、次の3つのキーワードがあったからだと述べています。
◆ 自分がやりたい軸でやってきたこと
◆ ひとりビジネスでやってきたこと
◆ 身の丈でやってきたこと
そして、「このまま会社員生活を続けていることが本当にしあわせなんだろうか?」そんな気持ちでいるのなら、小さな一歩を踏み出してみましょうと呼びかけています。
本書の前半では、ひとりビジネスを始める前の準備として、「キモチ」や「人生の振り返り」について記されています。主なポイントは以下の通り。
◆ 会社員脳から起業家脳へ
◆ これからは一つの仕事にこだわらず、たくさんの複業を持つ時代
◆ 会社に頼らずとも「自分で生きている技術」を身につける
◆ ひとりビジネスに大切なのは、HOW(やり方)ではなくWHY(あり方)
◆「自分振り返りヒストリー」がシゴトづくりのヒントになる
◆ 自分軸とは生き方の指針で、拠り所になるもの
◆ 優れたアイデアは「ナプキンスケッチ」から生まれている
◆ シゴトを作るのに必要な資質は「素直」「謙虚」「行動」の三つ
この本の中盤では、売れる商品・サービスや集客について解説されていて、また「動く」「試す」「たのしむ」の三つの精神が紹介されています。大事なポイントは次の通りです。
◆「物」「教える」「場」の三点で商品・サービスを考える
◆「つくるプロセス」を商品化する
◆ キャッチフレーズやプロフィールで、あなた自身を売り込む
◆ 集客はお金をかけない代わりに手間をかける
◆「Fan(愛好者)」と「Fun(たのしむ)」という二つのファンが大切
◆ 100点満点を目指さず60点できたら動き出す
◆ アイデアのある人はたくさんいるが、実行に移したのはほんの一握り
◆ テストマーケティングで「お客様の声」をもらい実績づくり
本書の終盤では、複業を起業へ変える分岐点や「独立起業で見える景色」について解説されています。私の起業経験からもとくに共感できるポイントは以下の通りです。
◆「いつスタートするか」(=「離陸」と呼ぶ)という期限を切って起業を実行する
◆ 起業後の一番の不安は「お金」なので、家計とセットで見える化する
◆ 事業収入は、➀生計を立てるRICE WORK、②経験からできるLIKE WORK、ワクワクするLOVE WORKの三階建てに
◆ 定期収入が見込めるシゴトのモデルを作る
◆ 起業に最も大切なのが「健康」
◆ A(当たり前のこと)を B(バカにせずに)、C(ちゃんとやる)というABCができるのが成功者
この本の最後で著者は、都内隣接の自宅オフィスと山のオフィスとで半々生活をし、遊びと仕事の垣根をなくす「理想の働き方」について、自らの起業生活を紹介しています。
自分でシゴトをつくることによって、遊びと仕事の垣根をなくし、場所を選ばずどこでも仕事ができる環境をつくることができます。
私も現在、著者の三宅さんから、本書に書かれている「起業に大切なこと」を学んだことがキカッケになり、57歳という期限を決めてファミリービジネスを立ち上げ、現在はさいたま市と東伊豆のデュアルライフで、理想の働き方に近づいています。
あなたも本書を読んで、働き方を多様化する極意を学び、自宅で始める「ひとりビジネス」にチャレンジしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2469日目】