50歳代の夫婦の会話ややり取りを通して「人生の使い方」というメッセージを発している長編小説があります。
本日紹介したいのは、オール読物新人賞の受賞作家である平安寿子さんが書いた、こちらの書です。
平安寿子『人生の使い方』(NHK出版)
この本は、定年後も続けられる趣味を探してカルチャーセンターの講座を体験していく夫婦が、いつしか人生を変えていく展開になっていく様子を描いています。
定年後の夫婦のあり方や、平均寿命が急激に伸びている現代に、「人生をいかに使うか」というテーマをユーモラスに書いている本書は、興味深い小説です。
本書は以下の15話から構成されています。
1.人生は楽しくない
2.妻はわかってくれない
3.亭主は一人じゃ動かない
4.とりあえず、第一歩
5.自分探しのトライアル
6.越すに越されぬ趣味の溝
7.家庭内コストカットとくれば
8.今が肝心
9.幸せの隣の落とし穴
10.とにかく、前へ
11.趣味探し、再び
12.向上心より出来心
13.亭主、元気でバカがよい?
14.本気になって
15.人生は、ときどき、楽しい
この小説のテーマは、渡辺淳一さんの『孤舟』(集英社文庫)に似ています。2014年1月9日付ブログ記事にて書評を掲載して紹介していますので、こちらからご覧ください。
上記の『孤舟』は、渡辺淳一さんが書いたものなので定年後の男性からの視点で書かれ、本書『人生の使い方』は妻から男性を見た視点で書かれているので対比して読むとバランスが取れて興味深いです。
ストーリーなどの具体的記述はぜひ、両書籍をお読みいただきたいと思いますので、詳細は触れませんが、定年後の生き方を考える上で数々の示唆が得られるでしょう。
あなたも両書籍を読んで、定年後の人生を考えてみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
https://jun-ohsugi.com/muryou-report
では、今日もハッピーな1日を