「たった30分でも自分の意志で早く起きることで、人生の主導権を取り戻せる」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、習慣化コンサルタントの古川武士さんが書いた、こちらの新刊書です。
古川武士『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(大和書房)
この本は、「根性ではなく、技術で起きる」ための書です。多くの人が朝、出社に間に合わせるために追い詰められて起きているのが実情です。
いわば、「会社の時間に起こされている」ということで、このように余裕のない朝のスタートでは、悪循環の生活を続けることになってしまいます。
それを、30分でもいいから自分の意志で朝早く起きて、次のような「朝型好循環」をつくることを本書は提唱しています。
◆ 朝から精神的に余裕がある
◆ 満員電車に乗らず、座って本が読める
◆ 人より早く動き出すことで、優越感に浸れる
◆ 計画を立てることで、効率的、計画的に仕事を進められる
◆ 朝一番から最重要の仕事に手をつけられる
◆ 残業時間が削減でき、自分の時間をつくれる
◆ 趣味や家族との時間、自己成長のための時間を捻出できる
◆ セルフイメージが上がる
◆ 日々幸福感・充実感を味わえる
こうした「朝型好循環」は、自分で1日をコントロールし、生活の主導権を握っています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.悪循環の夜型、好循環の朝型
2.なぜ、早起きは続かないのか?
3.根性や意志力に頼らない「起きる技術」
4.理想の生活習慣に代わる5つのステップ
5.短時間で仕事を終わらせる高密度仕事術
6.実践編~朝型生活に変わった3人のケース
著者は、習慣化コンサルタントとして、多くの習慣の支援をしていますが、波及効果の大きい習慣として、次の3つを提唱しています。
1.早起き
2.片づけ
3.運動
これらの習慣は、ほかの習慣を身につけていく上でも影響力が大きく、自制心をつくるのにとてもよい習慣、ということです。そしてその代表格が「早起き」だと言います。
早起きの最大のメリットは、「自信が持てるようになる」ことです。習慣とは、自分で決めた約束を守り続けることですが、朝型の好循環の生活を送って、余裕を持ち、自分の時間がしっかり取れて、すべてのリズムが良い生活をおくっている自分を想像してみてください。
生活リズム全体を左右する早起きの習慣が実現できると、自信を高めることに繋がります。自信をつけるのに一番いいのは、「自分で決めた習慣」を続けることです。あなたのセルフイメージは高くなっていきます。
脳科学者の茂木健一郎さんも、「脳科学から見た早起きのメリット」を提唱しています。脳は活動していると未整理の情報がどんどん溜まっていくのですが、睡眠を通して情報が整理されます。
朝起きたときというのは、脳の中の情報がきちんと整理されていて、新しい情報を入れたり、クリエイティブなことをする状態が整っているのです。目覚めてから2時間くらいを「黄金時間」と呼ぶそうです。
本書の後半では、朝早く起きるための実践的な技術が紹介されていますが、ここでは以下に、「基本5原則」だけ掲載しておきます。
1.起きる時間ではなく寝る時間に集中する
2.睡眠負債が発生しないよう充分な睡眠を取る
3.一度に1つの習慣を貫く
4.センターピンに狙いを定める
5.ボトルネックを想定する
上記の「早起きの基本5原則」の意味を突っ込んで知りたい人や、さらに具体的、詳細な「早起きの技術」を学びたい方は、ぜひ本書の一読をお薦めします。
本書はまさに、「人生の主導権を取り戻す」という意味で、人生が変わる本と言えるでしょう。私が目指す「自分が主役の人生」を実現する「基本」になる習慣のための書です。
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では、今日もハッピーな1日を!