「これだけ恵まれた人生を送ってきて、なおかつ誰もが幸せと思うような死に方をするはずがない、と思ってるの。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1941年東京入谷生まれ、貧しい生活から抜け出すためにコメディアンを志し、高校を出ると浅草の東洋劇場へ入団、坂上二郎と「コント55号」を結成して人気になり、人気TV番組「スター誕生」で司会者像を作り上げた萩本欽一さんが書いた、こちらの書籍です。
萩本欽一『人生後半戦、これでいいの』(ポプラ新書)
この本は、この本は、72歳で舞台を引退した著者の「欽ちゃん」が、「何かを終えたからこそ、次の道が拓ける」として、人生の後半戦を挑戦しながら生きるヒントを提示してくれる書です。
本書は、以下の5部構成から成っています。
1.最後の舞台~笑いの偽装はしない~
2.生きること死ぬこと、年をとること~七十歳からの生き方~
3.“ 運 ” は自分の支えに過ぎなかった~ぼくとテレビ~
4.人生ってこんなこと~今を楽しくするちょっとした秘訣~
5.最後まで挑戦したい~粋に生きるための心がまえ~
この本の冒頭で著者は、「死ぬ時にひと言言いたい。」と述べて、以下の言葉を紹介しています。
「みなさんには私がコメディアンとして大きな仕事をしてきたように思えるでしょうけど、私にとってはどれもほんの小さな出来事だった」
著者は今、七十代ですが、「七十代で、これをやるのはかなり大変だ」、「ふつう七十代でこういうことをしないよね」というものをまた見つけて、そこに向かっていくつもりです、と宣言して、死ぬまで挑戦する人生を送っています。
73歳で大学受験に挑戦し、駒澤大学仏教学部で学び始めたのは、まさにそのスタートでしょう。
そして、「八十代になっても、九十代になっても、生きている限り挑戦は続けますよ。挑戦のない人生なんて、少しもおもしろくないもの」と述べています。
まさに私が『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)にて提唱した、生涯現役を目指す「トリプル・キャリア」と共通するコンセプトで、強く共感しました。
この本には、人生の後半をいかに生きるかというヒントが満載です。とくに私が共感し、感銘を受けたものを以下に挙げておきます。
◆ ぼくには伝えていく役目がある
◆ 100歳の人がみんなやっていることー「全員、指先を動かしてました」
◆ 楽しいを幸いに、幸いを楽に
◆ 捨てるからこそ、得るものがある
◆ 自分だけの物語が成功を呼ぶ
◆ 成功はいい言葉から
◆ 自分を上手に騙してあげる
◆ 「人生は来る」もの
◆ 本当におもしろいのは、まだ誰もやっていないこと
◆ 覚悟が不幸を幸福に変える
◆ 私には専属の神さまがいます
◆ 実現した夢には判子を押す
◆ 人生は諦めない
◆ 活かされている、という感覚を持つ
◆ 死ぬまで挑戦
あなたも本書を読んで、「年をとるほど面白くなる」という欽ちゃん流の人生後半戦を送ってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!