「非常に極端な言い方をすると、塩分摂取量をそれほど減らさなくても、糖分と、糖分と塩分を多く含む加工食品を減らすことで。高血圧を含む多くのメタボリックシンドロームは予防できるのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、徳島大学医学部栄養学科を卒業、米国アリゾナ大学大学院博士課程終了、カリフォルニア大学アーバイン校およびサンディエゴ校での研究活動を経て、ヘルスコンサルティング会社 Kayo Diet をカリフォルニア州サンディエゴ市で設立、アメリカでは栄養指導、料理指導、講演・ワークショップ活動を、日本では栄養環境コーディネーター講座を考案して代表講師を務めながらオンラインでの栄養指導も行っている有馬佳代さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
有馬佳代『減塩より減糖 人生を変える!血圧の新常識』(自由国民社)
この本は、高血圧発症の原因が食塩の摂取量だけではなく、塩分とともに摂取する糖分の増大で起こること、および「減糖」がいかに高血圧を予防したり、治療したりするために有効なのかを解説している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.はじめに
2.エビデンスでみる減塩よりも減糖
3.高血圧を予防する10の法則
4.高血圧に効く食品
5.おわりに
この本の冒頭で著者は、高血圧は世界中で増加傾向にあり、「世界で最もよくある非伝染性の病気」になると予想されています、と述べています。
日本でも高血圧患者は約4,300万人、全人口の3分の1にあたる数だ、と言います。
そして高血圧にはさまざまな常識があり、塩分ばかり気にしていてもダメで、以下のポイントに留意すべきだとしています。
◆ 水を摂れば血圧は上がらない
◆ 果糖(砂糖)が高血圧のイニシエーター
◆ ジュースをたくさん飲むと、血圧は上がる
◆ ジュースを飲むと、脂肪燃焼も抑制される
本書の中盤では、「高血圧を予防する10の法則」が、以下の通り説明されています。
1.正しく水を飲んで高血圧予防
2.空腹時の「飲むジュース」は万病のもと
3.カロリーではなく砂糖制限で血圧を上げない体質になる
4.野菜は種類豊富にたっぷりと、果物は植物繊維の多いものをほどほどに食べる
5.食事時間を決めて代謝の時差ボケを防ぐ
6.隠れ砂糖に騙されるな、加工食品に問題あり
7.高脂肪・高食物繊維の抗炎症パワーで血圧を下げる
8.代謝の柔軟性を鍛えて血管の若さを維持する
9.味覚を鍛えて尿酸値を下げる
10.週末の運動より毎日の座り方で効果をあげる
この本の後半には、高血圧に効く食品として、次の10食品が挙げられています。
◆ アボガド
◆ アーモンド
◆ 青魚
◆ エゴマ油・アマニ油
◆ 本みりん
◆ ゴボウ
◆ 葉物野菜
◆ 玉ねぎ
◆ 大麦
◆ 納豆
これら10の食品それぞれについて、血圧が下がる理由、健康にいい理由、およびおすすめな食べ方が解説されていて参考になります。
本書の最後で著者は、老化の進行を遅らせる、細胞を若返らせる方法が明らかになっており、その大きな柱が「減糖と生活習慣」です、と述べています。
あなたも本書を読んで、人生を変える血圧の新常識を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2496日目】