書評ブログ

『人生は70歳からが一番面白い』

「人生楽しんだもん勝ち」と提唱し、最期まで上機嫌に人生を歩むためのヒントを書いている本があります。

 

 

本日紹介するのは、早稲田大学法学部を卒業後、松下電器産業(現パナソニック)勤務を経て、漫画家デビューし、数々の賞を受賞している弘兼憲史さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

弘兼憲史『人生は70歳からが一番面白い』(SB新書)

 

 

この本は、「汚い」「おカネがかかる」「役に立たない」などと揶揄されている、団塊世代や少し前の定年世代の年寄りに対して、次のことを提案するために書かれました。

 

 

◆ 家族や社会との関係を見直して自立する

 

◆ 現実を受け入れて自律する

 

◆ どこまでも人生をめいっぱい楽しむ

 

◆ なにか社会に役立つことをして逝く

 

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

 

1.上機嫌の作法

 

2.上機嫌な人づき合い

 

3.妻と子どもから自立して上機嫌

 

4.上機嫌な「死に方」

 

5.上機嫌に健康長寿

 

6.最期まで上機嫌で楽しむ

 

7.自分たちの世代の責任を果たそう

 

 

 

この本では、老人や団塊世代の人たち特徴・傾向、心構えや責任などについて、具体例を挙げながら適切な分析がなされています。とくに以下の指摘は、印象的です。

 

 

◆ 高齢者は自分を「シニア」とも「高齢者」とも「老人」とも認めたくないことが背景にあり、「シニア向け」を打ち出すと売れない

 

◆ 日本老年学会と日本老年医学会が「65歳以上」とされている高齢者の定義を「75歳以上」に引き上げるべきと提言

 

◆ 逆らわず、いつもニコニコ、従わず

 

◆ 生涯現役を貫き、「75歳を超えて第三の人生が始まる」と説いた日野原重明先生

 

◆ 定年退職後の第二の人生のスタートは小学1年生と同じ

 

 

◆ 子孫に美田を残さず(老子)、児孫のために美田を買わず(西郷隆盛)

 

◆ 2035年には独居老人が全世帯の15.3%に達するという厚労省の推計

 

◆ 病院で亡くなる人が大半になり、身近な死を経験しないため、死生観が欠如した大人が増えた

 

◆ 悪いストレスに対処するのは、シンプルに目の前のものごとに集中すること

 

◆ 自分を束縛している固定観念を捨ててしまい、完璧主義をやめること

 

 

◆ 仕事を離れると、一気に老け込むケースがとても多い

 

◆ 自分の長所に早く気づいて伸ばすことができれば、楽しい人生に一歩近づく

 

◆ 筋肉も脳も、80歳、90歳でも成長して大きくすることができる

 

◆ 異業種の人間が影響し合うと新しいものが生まれる(ヘーゲル弁証法のアウフヘーベン)

 

◆ 全共闘世代の学生運動は15%の学生、大学進学率20%未満なので、同世代人口の2~3%に過ぎない

 

 

 

また、松下幸之助の「幸福の3つの条件」が紹介されていて、興味深いです。次の3つです。

 

 

1.自分が幸せだと感じること

 

2.世間の人々もその幸せに賛意を表してくれること

 

3.社会にプラスし、周囲の人々に幸せをもたらすこと

 

 

 

さらに、本書の最後では、愚痴や不満が多い高齢者「暴走老人」は、コミュニケーション不全でキレやすく、認知症の初期症状とも言われていることを指摘しています。

 

 

そうした中で著者の弘兼さんは、自分の感情を正常にコントロールして、笑っている方が上機嫌に生きられる、として次の3つを心の中で唱えることを勧めています。

 

 

◆ 腹の立つことがあっても、「ま、いいか」と割り切る

 

◆ 次に「それがどうした」と開き直る

 

◆ 最後に「人それぞれ」と達観の境地に至る

 

 

 

あなたもこの本を読んで、70歳から人生が面白くなる極意を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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