「長い人生を豊かに生きるために、自分の生き方や働き方を俯瞰して、積極的にセカンドキャリアに挑戦しよう。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、弁護士、法学館法律事務所長、伊藤宿塾長で、社会人材学舎塾長でもある伊藤真さんと、明治大学大学院グローバルビジネス研究科教授、リクルートワークス研究所特任研究顧問で、社会人材学舎塾長でもある野田稔さんの共著による、こちらの書籍です。
伊藤真・野田稔『あなたは、今の仕事をするためだけに生まれてきたのですか 48歳から始めるセカンドキャリア読本』(日本経済新聞出版社)
この本は、世界最先端の高齢化社会に生きる、新しい時代のフロントランナーとして、一人ひとりが持てる力を発揮し、いきいきとした社会を創っていくためのセカンドキャリア読本です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.新たな時代のフロントランナーになろう
2.こんな働き方はどうだろうーセカンドキャリアのケーススタディ
3.セカンドキャリアの見つけ方
4.自分の人生は、自分でつくる
5.私たちが考えてきたこと、考えていること 野田稔 × 伊藤真 対談
この本の冒頭で著者は、人生が長くなったので、「もっと柔軟に、新しい生き方・働き方のスタイルを」と提唱しています。
何もずっとバリバリと働き続けなくてもよく、年齢に合わせてしなやかに働き方を変えながら、社会とかかわり続けることを提示しています。
そもそもキャリアには次の「4つの概念」がある、と本書では述べています。
◆ 仕事: 職業、使命、生涯の仕事
◆ 達成: 熟練、経験、専門
◆ 猛進: 目標を目指して競争、レース
◆ 道: 行程、奇跡、通過点
そうした中でこの本では、「キャリア」を「仕事を通じて志を実現する成長プロセス」と定義しています。
また、キャリア観は、時代とともに変わっていくもので、かつての「ジェネラリスト」から現在は「スペシャリスト」を求める時代になっています。
さらに今後のキャリアには、「会社に頼らなくても自分でキャリアをつくっていける力とスキル」という意味でのパスポートが必要になってきています。
また、キャリア成長のための5つのメタ能力として、著者は以下の5つを挙げています。
1.職務能力
2.リーダーシップ
3.学習する力
4.オートノミー(自律性)
5.人としての力
続いて、セカンドキャリアの見つけ方として、この本では、原点can と大人CAN を合わせて統合し、自分の発想の枠を広げて、MUSTを縮小しながら、WILLを発見する、というプロセスを辿ります。
さらに人生90年近くになり、今後は医学の進歩でますます人生が長くなります。そうした長い人生を豊かに生きるためには、自分の生き方や働き方を俯瞰することが大切です。
この本の最後には、著者ふたりの対談が掲載されています。
いつ行動を始めるかなど、人生の幸福を追求するうえでは全く関係ない、と著者は言います。
あなたも本書を読んで、豊かなキャリア=人生を、あなた自身の手でつくり始めてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!