「もっとみんなが上手にお金と付き合えるようにならないと、この国がダメになってしまう」と危機感を訴えて、著者が父親やお金のプロとして学んできたことを、日本の子どもたちに伝えていこうと思って書かれた本があります。
本日紹介するのは、1959年生まれで通産省(現・経済産業省)に入省し、国家公務員としてコーポレート・ガバナンスの普及に従事して、その後独立、投資ファンドを運営し、現在は投資家として活動する村上世彰さんが書いた、こちらの書籍です。
村上世彰『いま君に伝えたいお金の話』(幻冬舎)
この本は、著者の村上世彰さんがこれまでいくつかの学校で行った「お金の授業」のなかから本当に伝えたい話をまとめたものです。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.お金って何だろう? お金のことを知ってお金に強くなる
2.お金と世の中の関係 プライスタグから世界が見える
3.君がお金を手にする方法
4.働き方が大きく変わる
5.稼いだお金を貯めて増やす
6.お金と向き合うための覚悟
7.とっておきのお金の使い方
この本の冒頭で著者は、お金には次の「3つの機能」があると解説しています。
◆ 何かと交換できる
◆ 価値をはかることができる
◆ 貯めることができる
著者が伝えたいのは、「お金」はこうした機能を持った便利な道具以上でも以下でもない、ということです。つまり「お金」そのものは、悪いものでもいいものでもないのです。
次に本書では、以下のように「お金がなぜ大切か」ついて説明しています。
◆ 自立して生きていくためには、お金は絶対に必要である
◆ やりたいことをやるには、余分なお金があったほうがいい
◆ 君がお金を持っていれば、人を助けることができる
さらに、著者がお金について伝えたいことが挙げられていますが、私も共感する主なものを以下に紹介します。
◆ お金と仲良くする方法(お金に支配されないために必要なこと)は自分なりの「ものさし」を持つこと
◆ あらゆる値段は世の中と結びついている
◆ 好きなことを仕事にして稼ぐ
◆ 夢を追いかけるときこそお金が大事
◆ ミッションは仕事をするうえでとても大切なこと
◆ もはや「会社員は気楽な稼業」ではない
◆ 自分で新しい仕事を創る
◆ ミッション(使命)を見つけるにはビジョン(ゴール)が必要
◆ お金は、お金を生む卵
◆ 増やすための秘訣は「期待値」という考え方
著者はこの本の何カ所かで、「お金」の感覚を身につけるためのゲームを紹介しています。とても興味深いトレーニングなので、以下に紹介しておきます。
◆ 食事代当てゲーム
◆ ポーカー
◆ じゃんけんゲーム
◆ 31ゲーム
◆ 七並べ
最後に著者は、とっておきのお金の使い方について述べています。詳細はぜひ、この本を手に取ってお読みください。
あなたも本書を読んで、「お金に対する考え方」を身につけてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!