「2040年には独身者が5割になり、だれも見たことのない、超ソロ社会が到来する。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、広告会社にて自動車・飲料・ビール・食品など幅広い業種の企業業務を担当した後独立、現在はソロ社会やソロ文化、独身男女の行動や消費を研究する「独身研究家」として、国内外のテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・WEBメディアに多数出演している荒川和久さんが書いた、こちらの書籍です。
荒川和久『「居場所がない」人たち 超ソロ社会における幸福のコミュニティ論』(小学館新書)
この本は、各人がファクトを正確に把握した上で、必ずややって来る未来を見据えた上で、その環境にどう適応していくのかを考えるために記された書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.ファクトを知る
2.独身は不幸説を検証する
3.「孤独は悪」といいたがる人たち
4.所属から接続へ 居場所から出場所へ
5.「新しい自分」を生む旅へ
この本の冒頭で著者は、「本書では、今まで当然として語られてきた点について、違う角度から見たらこう解釈できるという内容をふんだんに用意したつもりである。」と述べています。
本書の前半では、「ファクトを知る」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 少子化問題ではなく、少母化問題
◆ 人口減少は、少子化と多死社会化によって起こる
◆ 世界はすべて「多産多死⇒多産少子⇒少産少死⇒少産多死」というサイクル
◆ 草食化も晩婚化もない、あるのは若者の経済問題
◆ 都会も地方も日本はソロ社会化
この本の中盤では、「独身は不幸説を検証する」および「孤独は悪といいたがる人たち」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 一番不幸なのは、40~50代の未婚男性
◆「フォーカシング・イリュージョン」とは思い込み
◆ 幸福度の高い未婚が結婚していく
◆ ウェルビーイングの構成要素は、①キャリア(仕事)、②ソーシャル(他者とのつながり)、③経済的満足、④心身の健康、⑤コミュニティ(社会とのつながり)
◆ 友達がいたという幻想
◆「つながり孤独」という問題
◆ 孤独に苦しむとは、お金の問題
◆ 孤独とは、生きている証
本書の後半では、「所属から接続へ 居場所から出場所へ」および「新しい自分を生む旅へ」について、考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 人間は意志による選択などしていない
◆ 特に重要な「人間環境」
◆ 地域、職場、家族というコミュニティの崩壊
◆ 接続するコミュニティ
◆ 自分の中の多様性
◆ ネットの世界は実はつながっていない
◆「利個」を得られない者は社会的に孤立していく
◆ しあわせ資本主義へ
この本の締めくくりとして著者は、「現実にそこに存在しているものでも、我々は個々人が認識しない限り、存在していないと同じ事になる。」と述べています。
あなたも本書を読んで、超ソロ社会において、「接続するコミュニティ」において「人とのつながり」が起こした「好奇心」をもって行動に移してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3095日目】