書評ブログ

『人の心を動かす文章術』とは?

「作文をうまく書けない若者が増えている。これは、ありのままを書け、とか観念的な精神論を押しつける悪しき作文教育の影響だ。」と警鐘を鳴らしている本があります。

 

 

本日紹介したいのは、予備校や通信添削にて、小論文指導の第一人者である樋口裕一さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

樋口裕一『人の心を動かす文章術』(草思社)

 

 

この本は、「文章を書くのはテクニックである」という考えの下、読む人の心を動かし、面白い文章を書くノウハウと作文の楽しさを教えるための書です。

 

 

 

本書は以下の10部構成から成っています。

 

 

1.文章を書くのはテクニックである

 

2.人とちがった文章が面白い

 

3.文章の型を利用する

 

4.書き出しで読み手を引きつける

 

5.リアリティを出す

 

 

6.描写したり、形容したりする楽しさ

 

7.リズムのいい文体、メリハリのある文体

 

8.ドラマを真似して盛り上げる

 

9.主題に絞り込む

 

10.推敲する

 

 

本書の冒頭で著者は、「下手な文章を誰よりも大量に読んだ経験」から、若者の文章力は驚くほどひどい、と指摘しています。

 

 

しかしながら、書き方のテクニックを教えれば文章が上達する若者も多い、ということです。要するにきちんと文章の書き方を教えられていないのです。

 

 

また、人と違った「面白い文章」を書くことも重要だと著者は言います。「面白い文章」の条件として、以下の点を挙げています。

 

 

◆ 読み手とは異なる意見や根拠がある

 

◆ 読み手の気づかないところに人生を読む

 

◆ 読み手が気づいていない指摘、疑問がある

 

◆ 特異な雰囲気がある

 

 

 

また、「自分らしい文章」を書くことも大切で、そのために留意すべきことは以下の通りです。

 

 

◆ 道徳的にしない

 

◆ 一般的な考えを盲信しない

 

◆ 全員に同意されることをめざさない

 

◆ 全部書かずに、一つに絞って書く

 

◆ 自分の立場をはっきりさせる

 

 

確かに「読ませる文章」というのは、以上のように個性が出ている文章でしょう。

 

 

この本ではこの後、具体的な練習問題添削例文章の型、その他よりよい文章を書くための具体的事例が豊富に記されています。

 

 

詳細はここでは書きませんので、興味ある方はぜひ本書を手に取ってお読みください。

 

 

あなたも本書を読んで、「人の心を動かす文章」を書いてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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