「AI格差時代を生き抜きたいなら、働くな!」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、ライブドア元CEOで、現在は実業家、SNS media & consulting 株式会社ファウンダーの堀江貴文さんが書いた、こちらの書籍です。
堀江貴文『僕たちはもう働かなくていい』(小学館新書)
この本は、AI研究に関わる専門家たちとの対話を重ねてさまざまな知見を得てきた著者が、専門家の意見を紹介しながら、世の中の人たちがAIとどのように向き合っていくのが最適かを考察している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.AIから目を背けるバカとはつき合うな
2.AIロボットで「多動力」を発揮する
3.パーソナルモビリティは “ スマホ化 ” する
4.「無人化時代」はチャンスに変えられる
5.リデザインされる世界をどう生きるか
この本の冒頭で著者は、世界3大発明は、「羅針盤」「火薬」「印刷技術」だと言われるが、なぞらえて現在の “ 世界3大発明 ” が次の3つだと提唱されている、と述べています。
◆ AI(人工知能)
◆ I o T
◆ ビッグデータ
この中で特に重要なのはAIだ、と著者は言います。
例えば、自動運転技術、電子決済、ネット通販、シェアリングエコノミーの普及など、すべてAIの技術が深くかかわっており、もはやAIがなければ、社会のインフラは成り立たない状況になりつつあります。
そうしたAIの存在感が高まる中で、以下のような「AI脅威論」も噴出しています。
「AIは、人から仕事を奪ってしまうのではないか?」
「人間を凌駕する知能は、やがて人間を排除してしまうのではないか?」
著者の結論は、それは「バカらしい意見」で、人間の知性や成長力、順応性を考慮すれば、根拠のない感情論でテクノロジーの進化を止めるのは人が知性体であることをやめるのに等しい、ということです。
そして、来るべきAI社会と自分がどのように向き合っていくかを真剣に考えるべきだ、と本書では述べています。
ディープラーニングの登場によって、AIは飛躍的な進歩を遂げたが、いまさらなる「進化のジャンプ」として、ロボット技術との融合がカギになっています。
つまり、AIがロボットのような「身体性」、すなわち「手」や「足」を獲得したとき、AI自身が爆発的な進化のジャンプを果たし、「AIロボット」として、人がやっていた仕事を請け負い、人々の生活を本格的にサポートする、と著者は予測しています。
そしていずれは「人が働かなくていい世界」がやってきて、IT革命とグローバリズムであらゆる分野で格差が拡大する中、とてつもない「AI格差」の時代が始まりつつある、と指摘しています。
この本で紹介しているAI研究者の知見や生活への実用化事例として興味深いものを以下に挙げておきます。
◆ AIの「身体性」は、「目」と「耳」の次として「手」が必要
◆ 雑務はAIロボットに丸投げできる
◆ 人とおなじ形を持ったロボットの開発:エリカ、マツコロイド、イブキ
◆ 分身ビジネスの可能性
◆ パーソナルモビリティのカングーロは「人機一体」を味わえる最新マシン
◆ 人間は「心と身体と社会」からできている
◆ 身体拡張によるワクワク体験
◆ 無人コンビニ、自動配送ロボット、投資や発掘もAIに
◆ 完全自動栽培で食料は無限に得られる
◆ テクノロジーが新しい仕事を生み出す
以上のような専門家の知見を総合して、著者の堀江さんは「ただひたすら、好きなことをしていればいい」と提唱しています。
最後に著者は「私たちは、テクノロジーを使いこなす。使いこなさなければいけない。」と述べています。
「働かなくてもい世界」は、間もなく実現しそうだ、というこの本の結論は、生き方について様々なヒントを与えてくれます。
あなたも本書を読んで、AIを中心とするテクノロジーの進化について深く考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!