書評ブログ

『繁盛続ける理容室のお客様から愛されるお店づくり』

日本一乗降客数の多い新宿駅に近い、繁盛を続ける理容室の経営者が、「お客様に喜んでいただける」ことを第一に、行ってきたサービスや施策を具体的に紹介している本があります。

 

 

本日紹介するのは、1981年東京都出身で、新宿で創業44年、延べ人数60万人以上が利用した、日本一出世するビジネスマンが多い理容室ZANGIRIグループ2代目(現在3店舗)の経営者である大平法正さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

大平法正『繁盛続ける理容室のお客様から愛されるお店づくり』(セルバ出版)

 

 

この本は、店舗経営に悩み・困っている人たちに対して、著者がこれまでに実行したことで、多くのお客様に愛され続けられた秘訣やヒントを伝えるために書かれた書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.無理していませんか?貴店の集客の取り組み

2.ザンギリはなぜ行列ができたのか?

3.なぜお役2代亀裂が入らずできたか

4.いいチームづくりはこうしてっできる~離職ゼロの秘密

5.お客様を喜ばせるアイデアがブランドをつくる

6.好きなことを仕事に

 

 

この本の冒頭で著者は、「無理していませんか?貴店の集客の取り組み」と問いかけています。そして、「お金をかけずにできることは沢山あります。」「ちょっとした工夫次第でお客様の反応も変わっていきます。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「ザンギリはなぜ行列ができたのか」および「なぜ親子2代、亀裂が入らずに事業承継ができたのか」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ お店づくりはコンセプトを明確に、ターゲットを狭くする

◆ 地味こそ命

◆ お客様の生の声を聞き、新しいことは何でもする

◆ 物語をつくると店に人情が出る

 

◆ 創業の経緯や理念を聞く

◆ 親子でも報連相を徹底するとうまくいく

◆ 事業承継は目的ではなく手段

◆ 信用は会う回数が大事

 

 

この本の中盤で著者は、「いいチームづくり」および「お客様を喜ばせるアイデアがブランドをつくる」ことについて解説しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 特技を見つけて爆発させる

◆ 一体感が大事

◆ 掃除は一番大事~しっかり楽しくやる

◆ 人に頼らず、仕組みに頼る

 

◆ 教育は種まきから

◆ 辞めたくならないための6つのバランス(お金・やりがい・人間関係・役職・スキルアップ・人間性)

◆ 辞めるときは必ず誰かに相談する

◆ 目的達成のための目標を立てる手帳

 

 

本書の最後では、「好きなことを仕事に」ということを考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 業界のやり方に逆行してみる

◆ 失敗を失敗と思わないことが大事

◆ 時代を読むことがアフターコロナに勝てる

◆ 髪を切ることは幸福感アップにつながる

 

 

さらにこの本では、「2号店を出すためのポイント」や、「ネヨカの法則」(ネ:お客様の現状を教えてあげる、ヨ:客様に会うものを提案する、カ:最後のお願い)など、実践的なアドバイスもあり、お店の集客・運営に悩んでいる経営者に役立つノウハウが満載で、ぜひお薦めしたい一冊です。

 

 

また、ザンギリの発展には、著者の大平さんが当初継続的に受けてきた、さかはらあつし氏によるマンツーマンのコンサルティングの貢献も大きなものがあります。

 

 

そのあたりの経緯については、さかはらあつし著『小さくても勝てます』(ダイヤモンド社)に詳しく書かれていますので、併せて読まれることをお薦めします。

 

 

 

2018年10月29日付ブログ記事に掲載した書評はこちらです。

https://jun-ohsugi.com/column/chiisakutemokatemasu/

 

2020年5月4日公開のYouTube動画による紹介はこちらです。

 

 

なお、かさはらあつしさんは、自らも被害者となったオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件を題材とした映画『AGANAI~地下鉄サリン事件と私』の制作にも取り組み、公開されたドキュメンタリー映画は大きな反響を呼んでいます。

https://eiga.com/movie/94512/

 

 

あなたも本書を読んで、お客様に愛され続けるお店作りを学び、実践してみませんか。

 

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

では、今日もハッピーな1日を!【2604日目】