「他人にどう言われようが、どう見られようが、どう評価されようが、たとえ裸になってでも、自分が信じた道を歩く。」と述べて、バングラデシュの人々に教えられたことに対する答えを提示している本があります。
本日紹介するのは、慶應義塾大学を卒業し、バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程を修了して、23歳で起業を決意して株式会社マザーハウスを設立して10年が経ち、現在も代表兼デザイナーとして活躍する山口絵理子さんが書いた、こちらの書籍です。
山口絵理子『輝ける場所を探して 裸でも生きる3』(講談社)
この本は、以下のような方々にお薦めです。
◆ 新たな一歩を踏み出す勇気がほしい
◆ 自分の個性を活かした生き方がしたい
◆ 社会とつながる仕事がしたい
また本書は、『裸でも生きる 25歳女性の起業家の号泣戦記』(講談社)、『裸でも生きる2 Keep Walking 私は歩き続ける 』(講談社)に続く、『裸でも生きる』シリーズの第3弾です。
さらにこの本では、これまでのバングラデシュおよびネパールに続いて、インドネシアとスリランカに生産地を拡げています。
本書は以下の16部構成から成っています。
1.「裸でも生きる」とは?
2.ユドヨノ大統領に意見する
3.冒険の入り口はアリババ
4.職人さんはどこにいる?
5.シルバー村の銀職人・ワリヨさん
6.この村の人たちは、もっとできる!
7.金職人・ムギと王様の冠
8.わずか1センチの奇跡が起きた!
9.よみがえる彼らのプライド
10.日本チームへバトンタッチ
11.バングラデシュの皆に会いたい
12.冷房が苦手なムギさん、日本上陸
13.スリランカは石の宝島
14.採掘場の強面おじさん
15.ジュエリーのフラッグシップショップ誕生!
16.読んでくださった皆さんへ、最後に伝えたいこと
この本の冒頭で著者は、シリーズ第1弾、第2弾を読んでいない読者のために、自己紹介をしています。
柔道に本気で取り組んでいた学生時代、慶應義塾大学で竹中平蔵教授のゼミで学んだこと、就職活動の時期にワシントンで「教育」に興味を持ち、国際機関を目指したこと。
そして、米州開発銀行からアジアの最貧国・バングラデシュの大学院へ進学。
さらに、「ジュート(黄麻)」というバングラデシュの特産品を使ってバッグを作るために、マザーハウスの設立。
それから10年間の試行錯誤の結果、1000種類以上のバッグを作り、チームマザーハウスは300名を超えました。
著者の山口さんが目指しているものは、「途上国から世界に通用するブランドを作る」こと。つまり、そこにしかない技術や素材、そして職人さんたちと、最高のモノ作りをして、「途上国」というイメージを払拭することです。
本書には、これまでバングラデシュやネパールで実践し、成功させてきたことを、今度はインドネシアやスリランカで挑戦した軌跡が記されています。
マザーハウスの挑戦がリアルに描かれていますが、以下のようなテーマや出来事が印象的です。
◆ 幸福の価値観
◆ 銀線細工との出会い
◆ 銀職人との出会い
◆ 小さなレボリューション
◆ 金の線細工
◆ 生産地から日本チームの販売店へ
◆ サンクスイベント
◆ 石の入ったジュエリー
◆ 手仕事の葛藤
◆ 石の採掘場へ
◆ ジュエリー専門店の立ち上げ
この本の最後で著者は、「私の中で何より大事に思ってきたのは、結果じゃなくて、その過程だった」と述べています。
夢があって、目標があって、それを達成するために日々頑張っている人たちは山ほどいる、と著者は言います。
でも、一番大切なのは、結果ではなく、心から誇りに思えるプロセスを踏んできたと思うことなのです。
あなたも本書を読んで、人生の「輝ける場所」を探してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を