メガバンクが「大量人員削減」を発表するなど、瓦解した銀行神話の時代に、「銀行員はどう生きるか」について考察を記した本があります。
本日紹介するのは、経済ジャーナリストの浪川攻さんが書いた、こちらの書籍です。
浪川攻『銀行員はどう生きるか』(講談社現代新書)
この本は、「銀行員に安定した人生を期待できる時代は終わった」ことを、先行する欧米の銀行の事例を取り上げながら描いた本です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.メガバンク「大量人員削減」の衝撃ー瓦解した銀行神話
2.激変する銀行員人生ー人員削減・配置転換の深層
3.米銀の現状に見る邦銀の未来ー支店長の年収は激減
4.フィンテック時代の銀行ー金融業の本質を問う
この本の冒頭で著者は、三井住友銀行中野坂上支店の様子を採り上げ、人口減少・高齢化、日銀のマイナス金利、デジタライゼーション(デジタル革命)など日本社会の構造変化に対応する銀行の変化のはじまりをレポートしています。
銀行はいまだに学生の就職志望ランキングの上位にあり、「安定している」ことを理由に志望し入行する人も多いのですが、「銀行員に安定した人生を期待できる時代は終わった」と著者は述べています。
本書では、米銀の現状やフィンテック時代を見据えて、銀行業界や銀行員が劇的な変化を余儀なくされることを指摘しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ メガバンクの大量人員削減の時期や規模はさらに加速
◆ 地方銀行はこれから本格的な構造変化に
◆ 簡単ではない銀行員の配置転換
◆ 銀行を脅かすフィンテックプレーヤー
◆ セルフ型多機能端末機と店舗内デザインの変化
◆ コンシェルジュとユニバーサルアソシエイトという人員体制
◆ 銀行でも進むキャッシュレス
◆ スマホだけで営業するアプリ専業銀行の誕生
◆ フィンテックプレーヤーの登場で加速する銀行のデジタル戦略
◆ 銀行ビジネスの「アンバンドリング化」
◆ 金融業の本質は「顧客の信頼」
◆ デジタル技術がスマホやモバイル端末によるインターネットバンキングの操作を容易に
◆ 信金・信組に学ぶソーシャルキャピタル的な思想
◆ 一番変わる支店長の仕事
◆ 顧客とともに悩み考える銀行員は不変
あなたも本書を読んで、激変する銀行や銀行員の未来を学び、変化への対応を真剣に考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を