書評ブログ

『頑張らなくとも一日3200万円売れました。』

誰にでもできて、面白いほどモノが売れるという「こころの営業」の秘密を教えてくれる本があります。

 

 

本日紹介するのは、40歳を過ぎてから未経験で高級家具販売の世界に飛び込み、セールスNo.1になった、講演家・研修講師・コンサルタント坂本玖美子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

坂本玖美子『頑張らなくとも一日3200万円売れました。』(秀和システム)

 

 

この本は、化粧品会社エイボン飛び込み訪問販売でトップセールスになり、さらに40歳を過ぎてから高級家具販売の大手・大塚家具パート販売でトップになった著者の経験から得てきた「営業の極意」を、分かりやすく伝えてくれる書です。

 

 

 

本書は、著者の仕事経験の時系列に沿って、以下の6部構成から成っています。

 

 

1.食べるために始めた飛び込み営業で得たヒント

 

2.パートのおばさん、頑張らないで奇跡を起こす

 

3.パートのおばさん、気づいたら管理職になる

 

4.気の小さいセールスパーソンのための「こころの営業」とは

 

5.どうしても売れないときの「こころのリカバリー術」

 

6.一流の人に学んだ「やさしさ」というセールスマインド

 

 

本書の冒頭で著者は、「強く願えば、必ずかなう」という、母から授けれれた言葉を紹介しています。

 

 

つまり、私たちは、強く願うことで、「頑張らなくとも」願ったことを実現できる、ということです。

 

 

著者の坂本さんは、ふたりの娘を抱え、シングルマザーとして、「自分に合った仕事」として、以下の条件の仕事を強く願って、その条件を書き出しました。

 

 

◆ 子どもにアトピーと喘息があるので、何かあったときに自由に動ける仕事がいい

 

◆ 子どもの送り迎えがあるから、社用車を使える仕事がいい

 

◆ できれば、お洒落な仕事がいい

 

◆ カッコイイから、カタカナで書くような職業がいい

 

◆ できればお給料もたくさんもらいたい

 

 

そして強く願った結果、何とその条件にピッタリの、化粧品会社エイボンの「ゾーンマネジャー」として採用されることになったのです。

 

 

当初、著者の坂本さんは、苦手な飛び込み訪問販売で、まったく売ることが出来なかったそうです。

 

 

毎日毎日苦労する中で、ある日ふと、子どもの頃から憧れていたマザー・テレサを思い出します。

 

 

そして、「自分のため」ではなく、「相手のため」を思って訪問するように変えました。「売ろうとしないで、お役に立とうとする。」と、考え方を変えたのです。

 

 

そして、「これから絶対、このやり方しかしないぞ」と決め、この方法をのちに、「こころの営業」と名付けました。

 

 

この本の中での著者の体験談リアリティがあって、読み進むうちにどんどん引き込まれます。まるで小説を読んでいるような感覚で、情景が浮かんできます。

 

 

紹介されている著者の体験談の中で、次のようなメッセージが、とくに私の心に響きました。

 

 

◆ 神様は、人に「できない課題」を与えない

 

◆ 嫌な仕事で無理やり続けるより、「人様のお役に立つ」と考えてみる

 

◆ 考え方を変えるだけで、結果が変わる

 

◆ 無理に売りつけても、いい結果はついてこない

 

◆ 人は何歳になっても、新しいことに挑戦できる

 

 

◆ ダメもとでも直感に従って行動してみよう!

 

◆ 「お役に立つことだけ」を考えるから成果が出る

 

◆ 仕事に役立つものは積極的に身につける!

 

◆ 自分の強みを活かし、お客様のためになることを出し惜しみはしない

 

◆ お客様を感動させることで、自分が喜ぶ

 

 

◆ 天はできない仕事を与えない

 

◆ できるかできないかで迷ったら、とにかくやってみる

 

◆ 思い悩むより、まずやってみる

 

◆ 素直な気持ちで人の話を聞く

 

◆ お客様の「いいところ」を見て、好意を持つ

 

 

◆ お客様の隠れた「潜在ニーズ」を引き出すことが大切

 

◆ 売れない時期は神様からの「お試し期間」と思う

 

◆ うまくいかない時期は単なる、準備期間ととらえる

 

◆ クレームは逃げ出さなければ、やがてはチャンスになる

 

◆ 嫌な相手は、あなたに大事な「気づき」を与えてくれている

 

 

◆ 嫌なことが起きたら、「ああ、よかった」と唱えてみよう

 

◆ 「こころ」を変えるだけで、やがては人生まで変えられる

 

◆ 「利他のこころ」を意識すれば、自然と運まで高まっていく

 

◆ 人と人は「愛」や「感謝」でつながっている

 

◆ 自分は夜明け前にいる、と考えてみる

 

 

この本の中で、IDC大塚家具「インテリアアドバイザー」という肩書で、土日のみのパートからスタートした著者の坂本さんの仕事のやり方や、その後の「こころの営業」による飛躍的な実績は、読んでいて多くのことを学べます。

 

 

とくに、「二級建築士」の資格を取得して、「図面が読める」ようになり、さらに、「インテリアデザイナー」という社内で唯一のポストに付き、社内の営業マンの研修講師研修課長と、次々に願いを実現していきます。

 

 

本書の後半では、「こころの営業」についての解説売れない時のこころのリカバリー術、そして、やさしさというセールスマインドについて、分かりやすく説明されています。

 

 

ここでは詳細は書きませんので、興味ある方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。

 

 

営業の仕事で結果がなかなか出ない人、および、自分の願いを必ず実現したいと強く念願している全ての人に、大きなヒント飛躍のきっかけをくれる本として、心から本書の一読をお薦めします。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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