「もはや、一つの会社で必死になって生き残る時代ではなくなっています。いつリストラされるかわからないし、大手であってもいつ倒産するかもしれない。」と述べて、「フリーエンジニアになって楽しい人生を送ろう!」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、1984年埼玉県生まれ、浦和大学卒業後、IT企業に就職するも心療内科でうつ病と診断され休職・転職し、お笑い養成所に入学、お笑い芸人としてライブ出演等を経験、その後芸人時代に培ったコミュニケーション能力を活用して転職を重ねるごとに年収をアップ、現在は独立してIT研修講師、経営者モーニングセミナー主宰、株式会社ラブサバイバー代表取締役の斎藤和明さんが書いた、こちらの書籍です。
斎藤和明『フリーエンジニアで成功するためにやるべき54のこと』(秀和システム)
この本は、フリーエンジニアとして成功するために大切なことが、著者の経験をベースにしながら、54のポイントとして整理・解説されている書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.面接術
2.処世術
3.営業術
4.仕事術
5.勉強術
この本の冒頭で著者は、「フリーエンジニアとして成功するのに、技術力は重要ではない」と指摘しています。
それでは何が大切なのか?それは「営業力」「コミュニケーション能力」「ビジネスマナー」だと著者は言います。
エンジニアの方は見落としやすいのですが、実はこうした「技術以外のこと」が、フリーで食べていくためには重要だということです。
そして、本書ではフリーエンジニアとして成功するために必要な「当たり前のこと」を厳選して取り上げています。目次にある5つのジャンルごとに整理されていますが、特に私が共感するポイントは以下の通りです。
◆ 笑顔で大きな声で、はっきり挨拶する
◆ 自己アピールすすより相手の話をよく聞く
◆ つねに笑顔でいられるようにトレーニング
◆ できるだけ社外の人と交流する
◆ 目標を立てて生き方を決める
◆ 良い仲間がいる場所へはお金を払ってでも行く
◆ 異業種のビジネスパートナーに目を向ける
◆ 開業届は会社員時代に出しておく
◆ 営業経験は独立前から積んでおく
◆ 同業種、異業種の二つの団体に入っておく
◆ オンリーワンを探してナンバーワンをとる
◆ 合理化が図れるツールは積極的に取り入れる
◆ 人と話すときは、身振り手振りを入れる
◆ 空き時間にやることを、あらかじめ決めておく
◆ 他の人に任せられる仕事は任せる
◆ ビジネス書を読む
◆ 毎日ブログを書く
これらポイントの中で、私が最も共感し、みずからも実践していることは以下の3点。
1.目標を立てて生き方を決める
2.ビジネス書を読む
3.毎日ブログを書く
因みに、著者の齋藤和明さんの目標は、次の通り紹介されています。
◆ 70代「世」・・・財団を設立する
◆ 60代「育」・・・後継者を育成する
◆ 50代「勝」・・・1回、大きな勝負をする
◆ 40代「核」・・・核となる事業を育てる
◆ 30代「伝」・・・伝説をつくる
おそらく、ソフトバンクグループの孫正義社長が20代の時に立てた「人生50ヵ年計画」をモデルにして立てたのかなあ、と推測しますが、素晴しい「志」だと感じます。
あるいは、アチーブメントの青木仁志社長が主宰する「頂点への道」から刺激を受けて、目標設定の大切さを身に沁みて感じているのかも知れません。(いずれも私の推測です!)
会社組織の中で、充分に力を発揮できずに悶々としているエンジニアの方には、ぜひお読みいただきたい良書として、この本を心から推薦します。
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では、今日もハッピーな1日を!