書評ブログ

『子どもの国際力を育てる 英語の庭』

「子どもたちには無限の可能性が秘められています。あなたが育てる子どもたちのうちにも、どうか英語の種を育てる庭を作ってあげてください。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、フロリダのタンパ大学にて英語学士号取得、コートランドステート大学にて国防教育法連邦政府奨学金で言語学修得ニューヨーク、C.W.ポスト大学院にて英文法修士号取得、ホフストラ大学、ストーニー・ブルック大学英語課程卒業、ニューヨークのブレトンウッド東中学校で英語を教えたのち、1976年に柔道を学ぶために来日柔道の師であった内田壮平と結婚大和塾にて英会話教室を始め、1984年に「リトル・アメリカ英会話スクール」を開校、独自の英語教授法を開発し、福岡を拠点にセミナー、講演会などを通して全国の英語教育関係者に生きた英語の教え方を広める活動を行っている、リトル・アメリカ英会話スクールの校長、NPO法人英語教授法研究会(TEMI)創始者ヘリーン・ジャモール 内田さんが書いた、こちらの書籍です。

 

ヘリーン・ジャモール 内田『子どもの国際力を育てる 英語の庭』(岩崎書店)

 

 

この本は、著者のヘリーン・ジャモール 内田さんの豊富な経験、息子の壮志さんの教育、そしてご主人の協力で一緒に築いてこられた「リトル・アメリカ」における英語教育のあるべき世界を構築した具体的で実践的な書です。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.「リトル・アメリカ英会話スクール」の誕生

2.全ての子どもに「英語の庭」が必要な理由

3.「英語の庭」に種をまく ~ 英語を幼児期から学ぶ

4.「英語の庭」に水を与える ~ 実践で英語の能力を伸ばす

 

5.「英語の庭」の手入れ ~ 子どもの英語学習を支える

6.「英語の庭」の世話人たち ~「リトル・アメリカ」を知る人々

7.「英語の庭」に花を咲かせる ~ 希望に満ちた子どもの英語

8.「英語の庭」を楽しむ ~「国際力」を持った子どもたちと

 

 

この本の冒頭で、アメリカのニューヨーク出身で来日前までは中学校で英語の教師をしていた著者が、40年以上前に早稲田大学柔道部で柔道を学ぶ中で「現代の侍」のような日本人と出会い、結婚して日本に住みながら「リトル・アメリカ英会話スクール」を開校し、独自の英語教授法を開発して全国に広める活動をするようになった経緯を記しています。

 

 

本書の前半では、「リトル・アメリカ英会話スクールの誕生」および全ての子どもに英語の庭が必要な理由」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 日本の学校教育には「心」が欠落している

◆「心」を大切にした独自の英語教授法を開発して広める

◆「リトル・アメリカ」は、幼児、中級、上級、最上級クラスでアメリカをグルリと回るコンセプト

◆ 子どもへの最初の贈り物は愛、2番目は言葉

◆ 子どもの「英語の庭」にまいた種を上手に育てる庭師としてのスキルが親には必要

 

 

この本の中盤では、「英語の庭に種をまく ~ 英語を幼児期から学ぶ」「英語の庭に水を与える ~ 実践で英語の能力を伸ばす」および「英語の庭の手入れ ~ 子どもの英語学習を支える」について、著者の経験を紹介・解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 幼児に対する言語教育の重要性は脳の発達と関係がある

◆「心」が込められたリスペクトは自尊心を生む

◆ 子どもが英語の刺激を受ける空間を作る

◆ 目から・耳から・体から英語を学ぶ「種を育てる3つの工夫」

 

◆ ポスターの利用、CDやDVDの活用、人形・ぬいぐるみ・おもちゃの使用

◆ 家庭でも実践できる「リトル・アメリカのアクティビティ」

◆ 英語を話す時は、英語のアクションで

◆ 英語の文化を理解して活用

 

 

本書の後半では、「英語の庭の世話人たち ~ リトル・アメリカを知る人々」「英語の庭に花を咲かせる ~ 希望に満ちた子どもの英語」および「英語の庭を楽しむ ~ 国際力を持った子どもたちと」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆「リトル・アメリカ」で学んだ人は国際人として世界で活躍

◆ 英語を身につけさせるのは、子どもに翼を与えること

◆ 小さい頃の「リトル・アメリカ」での貴重な体験が人生に大きな影響

◆「リトル・アメリカ」のポイントは「優れた市捨て苦」と「心」

 

◆ エンパワーメント=自信を持たせ、力をつける

◆ 子どもにスポットライトを当てる

◆ 自分なりのやり方で愛情を表現

◆ 長所に注目する

 

◆ 誕生日やクリスマスには英語のプレゼントを

◆ アーツ・アンド・クラフツ工作のすすめ

◆ 失敗は恥ずかしいことではないと伝える

◆ 英語でゲームをする

 

 

この本の締めくくりとして著者は、子どもの「英語の庭」に種をまき育てるための10のアドバイスを以下の通り、紹介しています。

 

◆ 今すぐ始める

◆ 刺激的で活気のある環境を作る

◆ 一度に教えるのは単語1つ、またはフレーズ1つ

◆ 何度も何度も繰り返す

◆ 過度な期待はせず、ほどほどの期待で

 

◆ 課題が達成できたら認めてあげる

◆ チームワーク、一緒に学ぶというコンセプトを大切に

◆ 英語を使うことに自信を持つ

◆ 奇跡のような子どもの成長に驚き、共に喜ぶ

◆ 楽しむ!

 

 

本書の巻末には、付録として、家庭の日常会話で使える、子どもへの「英語の声がけ」ガイドが掲載されていて参考になります。

 

 

あなたもこの本を読んで、子どもの国際力を育てる「英語の庭」について学び、子どもの教育に活かしてみませんか。

 

 

2022年8月21日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第253回】子どもの国際力を育てる 英語の庭にて紹介しています。

 

 

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

では、今日もハッピーな1日を!【2856日目】