書評ブログ

『どうする定年 50歳から巻き返し!まだ間に合うマネー対策』

コラム読者の皆さま、あけましておめでとうございます。

 

2015年からは、ブログの形式を、「書評」から「専門家コラム」の形に変えていきます。毎日1冊ずつ、お薦めの書籍を紹介していくことは続けたいと思っていますが、内容は考察を中心に、文章は柔らかくなっていきます。

 

さて、今年最初のテーマは「定活」についてです。
就職に向けての活動を「就活」と言い、結婚に向けての活動を「婚活」と言うなら、定年退職に向けての準備活動を「定活」と呼んでもいいでしょう。

 

という訳で、この「定活」を提唱しているのが、こちらの本です。

 

日経ヴェリタス編集部 『どうする定年』 (集英社)

 

日本経済新聞社が発行する週刊投資金融情報誌である『日経ヴェリタス』で、2013年3月から2014年8月まで78回にわたって連載した「人生5050(いろいろ)」を加筆・修正したのが、この本です。

 

人間50歳にもなると、来し方行く末も実にいろいろであり、待ち構える老後も様々であるという意味を、連載ではこの表題に込めてきたそうです。

 

空想上の企業 「山谷電機」 を舞台に、同期入社の50歳の男女3人とその周辺の人々の、おカネやキャリア、家族にまつわる悲喜こもごもの人間模様が織りなされている 「マネー小説」 になっています。

 

日経ヴェリタス編集部によれば、保険や住宅ローンの見直し、子どもの就活、親の介護、相続問題、キャリア開発、定年退職後の生活など、50歳代のサラリーマンが直面する問題を本書はすべて網羅しています。

 

55歳での役職定年、60歳での定年・再雇用、65歳での完全退職は、どの企業でも常識になってきていて、収入は5年ごとに大幅にダウンしていきます。

 

やっぱり、50歳代から定年退職に向けての「定活」が必要だ、ということで、背中を押してくれるのが本書です。
また、私の「定年前起業講座」なども順次、立ち上げていきますので、どうかご期待ください。

 

それでは今日もハッピーな1日を!