「2015年頃からデジタル終活、デジタル遺品という言葉がメディアに頻出するようになり、これから考えなければならない課題として認識されるようになってきました。」と述べて、デジタル遺品の探しかた、しまいかた、残しかたについて解説している本があります。
本日紹介するのは、私立海城高等学校卒業、慶應義塾大学経済学部卒業、中央大学法科大学院修了の後、「相続で苦しめられる人をゼロに」という理念を掲げ、終活弁護士として、相続問題の紛争予防対策に力を入れている日本デジタル終活協会代表理事、一般社団法人緊急事業承継監査協会代表理事、となりの法律事務所パートナーの終活弁護士・公認会計士の伊勢田篤史さんと、デジタル遺品を考える会代表、ライター、ジャーナリストの古田雄介さんが書いた、こちらの書籍です。
伊勢田篤史・古田雄介『デジタル遺品の探しかた・しまいかた・残しかた+隠しかた―身内が亡くなったときのスマホ・パソコン・SNS・ネット証券・暗号資産等への対応や、デジタル終活がわかる本』(日本加除出版)
この本は、大切なご家族が亡くなってしまったときに、いかにして「デジタル遺品」を探して、処理すべきか、を中心に解説し、残された方々の力になりたいという思いで書かれた書です。
本書は以下の総論、各論、特別付録に分けて、合計9部構成から成っています。
1.相続手続きの基本
2.デジタル遺品ってなに?
3.デジタル遺品の相続処理
4.デジタル機器を持っている場合
5.SNSやブログを利用している場合
6.インターネットを利用した事業(副業)をしている場合
7.投資・資産運用をしている場合
8.キャッシュレス決済サービスやポイントを利用している場合
9.デジタル遺品の隠し方
この本の冒頭で著者は、本人の視点と遺族等の視点のそれぞれから、やるべきことおよび「対応チャート図」を提示しています。
本署の前半では、総論として「相続手続きの基本」、「デジタル遺品ってなに?」および「デジタル遺品の相続処理」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 遺言書確認、相続人調査、遺産調査、遺産分割協議、各遺産引継ぎが相続手続きの基本的な流れ
◆ デジタル遺産は、オフラインとオンラインに分類
◆ オフラインのデジタル遺産は、パソコンやスマホに保存した写真や文書のデジタルデータ
◆ オンラインのデジタル遺産は、インターネットサービスのアカウント(契約)
◆ オンラインのデジタル遺産では「一身専属性」の有無を確認
この本の中盤では、各論における「デジタル機器を持っている場合」、「SNSやブログを利用している場合」および「インターネットを利用した事業(副業)をしている場合」について、次のポイントを解説しています。
◆ スマホ、パソコン、タブレットのロック解除、中身の確認、処分
◆ Facebook、Instarram、Twitter、LINEのアカウントの探しかたと処分
◆ ブログや運営サイトの探しかた、しまいかた、残しかた
◆ YouTube、アフィリエイト、フリマアプリ、クラウドソーシング、サブスク等の扱い
本書の後半では、「投資・資産運用をしている場合」、「キャッシュレス決済サービスやポイントを利用している場合」および「デジタル遺品の隠し方」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ ネット証券口座の探しかた、しまいかた、残しかた
◆ 暗号資産(仮想通貨)を持っていた場合
◆ キャッシュレス決済サービス、企業ポイントの扱い
◆ デジタル遺品を隠し通すことは難しい
あなたもこの本を読んで、デジタル遺品の探しかた、しまいかた、残しかたについて学び、身内がなくなったときの対応に生かしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2662日目】