人気テレビ番組「新婚さんいらっしゃい!」の前説を10年務めた話し方のプロが、「人前でもアガらずにうまく話せる」ノウハウを伝授してくれる本があります。
本日紹介したいのは、コミュニケーション・コンサルタントとして10年以上にわたって講演・研修活動を行っている夏川立也さんが書いた、こちらの書です。
夏川立也『誰からも必ず「よかった!」と言われる話し方39のコツ』(日本実業出版社)
この本は、人前でアガらずにうまく話すために大事なことを、芸人およびコミュニケーションの専門家の立場から整理してまとめた本です。
著者の夏川さんの長年のキャリアから、人前でうまく話すためには、以下の「3つの要素」が必要だ、ということです。
1.コンテンツ(内容)
2.パフォーマンス(表現)
3.フィールド(場/空気)
本書によれば、「話し方」や「スピーチ」に関する本の多くは、上記の「3つの要素」の中の1つに偏って書かれたものが殆どだ、ということです。
実は「3つの要素」のうち、どれか1つでが欠けても人前でうまく話すことはできない、と著者の夏川さんは言います。
本書は、これら「3つの要素」を骨格として、以下の3部構成に分けて、計39のコツという組み立てで書かれています。
1.誰からも必ず「よかった!」と言われる場づくりのコツ
2.誰からも必ず「よかった!」と言われるネタづくりのコツ
3.誰からも必ず「よかった!」と言われるパフォーマンスのコツ
つまり、人前でうまく話すための「3つの要素」である、①コンテンツ(内容)、②パフォーマンス(表現)、③フィールド(場/空気)について、順番を入れ替えて、本書ではフィールドを最初に説明し、以下コンテンツ、パフォーマンスの順で、それぞれのコツを整理して伝えています。
まずフィールドについては、「空気は読むだけでなく、作っていくもの」というのが著者の考え方です。
そうした前提の下で、テンションを最適なレベルにしたり、講師である自身をティーアップしたり、受講者とのキャッチボールをしたり、といったノウハウを紹介しています。
また、話すコンテンツについては、最初と最後をきちんと決めて準備する、最初にダイジェストを見せる、話のフレームを与える、コンテンツをクイズ化する、キャッチフレーズをつけるなどのテクニックを紹介しています。
そして面白いネタをつくるコツとして、次のステップを披露しています。
◆ 事実
◆ 誇張
◆ 飛躍
これは、まずは聞き手に違和感なく聞いてもらうために「事実」をもとに話を始め、聞き手の興味を引くために事実を「誇張」します。そして、まさかの場所まで「飛躍」させることで、人の感情を動かし、笑いを取る、ということです。
そのほかにも、ストーリーと絡めて伝える、「スペシャル感」を与える、など、様々なテクニックが紹介されています。
また人前で話すときに有効な「5つのS]について本書では推奨しています。
1.スペシャル
2.スピード
3.ストーリー
4.シンプル
5.スマイル
さらに、予測は裏切って期待は裏切らないとか、「鉄板ネタ」を用意する、聞き手への「お土産」(=面白いネタ)を用意する、などがコツとして紹介されています。
最後に、「パフォーマンス」のコツとして、とにかく自分が笑う、身体を使って話す、アドリブの練習をする、などが挙げられています。
しかし、39のコツに加えて、最後に「一生懸命に話す」ということを、もっとも大切な要素として、著者の経験をあげて提唱しています。
あなたも本書を読んで、誰からも必ず「よかった!」と言われる「話し方」を身につけませんか。
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では、今日もハッピーな1日を