「リーダーシップを発揮するには『順番』があります。」「リーダーシップを発揮するために必要なのは、人を惹きつけたり動かしたりする特別な才能でもなければ、高度なテクニックでもありません。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、長野県出身、中央大学卒業、目標実現の専門家、メンタルコーチで、株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役の大平信孝さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
大平信孝『部下は動かすな』（すばる舎）
この本は、「あなたがセルフマネジメントをして自分を整えると、リーダーとしてのあり方や思考、振る舞い・行動、コミュニケーションが変わり、自然とリーダーシップが発揮されて部下もチームも動き出す」ことを提唱している書です。
本書は以下の５部構成から成っています。
１．なぜ御社のチームは強くならないのか？
２．「自分を知る」セルフマネジメント入門
３．「セルフリーダーシップ」を発揮する方法
４．「相手を知る」コミュニケーションマネジメント
５．リーダーシップを発揮する
この本の冒頭で著者は、部下を持つ上司、チームをマネジメントするリーダーの多くが、次のようなことで悩んでいる、と述べています。
◆ 部下に指示しても伝わらず、動いてくれない
◆「受け身の姿勢」や「主体性のなさ」にイライラする
◆ 目標達成に対する意気込みがない
◆「成果か、育成か」で、いつも二者択一になってしまう
本書の前半では、「なぜ御社のチームは強くならないのか？」および「自分を知るセルフマネジメント入門」について、以下のポイントを説明しています。
◆「動かす」ではなく、「自然と動く」ようにする
◆ よいチーム構築に必要なことをし、阻害要因を取り除く
◆ うまくいかないチームは、①自分も相手も知らない、②強いチームをまねて無理やり強くしようとする、③ダメ出し中心のリーダーシップ
◆ リーダーシップ構築は４ステップ（①自分を知る、②セルフリーダーシップを発揮、③相手を知る、④リーダーシップを発揮
◆ 自分を知る４つの方法は、①過去を知る、②現在を知る、③深く知る、④未来を知る
◆ キャリアや人生を振り返る
◆ 紙に書き、自分の思考や感情を「見える化」する
◆ ３つの声（頭の声・体の声・心の声）を聞く
◆ 自分が心底実現したい「ぶっとんだ目標」を立てる
◆ ①現状を脇に置く、②「本当はどうしたい？」と自分に聞く、③目標をブラッシュアップする、という３ステップ
この本の中盤では、「セルフリーダーシップ」を発揮する方法」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ セルフリーダーシップは2種類ある（①「あり方」を整える、②自分の行きたい未来に向かう）
◆ あり方は①口癖をマネジメントする、②睡眠であり方を整える、③自己肯定感を上げる
◆ 睡眠の質で「あり方」を整える
◆ リーダーこそ、自己肯定感を整える
◆ アドラーの幸福の３条件（①自分を受け入れている、②他者を信頼している、③他社に貢献している
◆ 自己肯定感を上げるステップは、①自己否定、②自己受容、③自己肯定
◆ １分間エクササイズ、リカバリーはマッチング法で
◆ セルフリーダーシップ発揮には、①振り返り、②理想のイメージ瞑想、③本気の30分を毎日つくる
本書の後半では、「相手を知るコミュニケーションマネジメント」および「リーダーシップを発揮する」をテーマに考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 部下の価値観と今のコンディションを把握する
◆ 部下を知る３つのステップ（①相手の興味関心に関心を持つ、②共通点を見つける、③できていることを承認する
◆ オープンクエッションがチームの信頼関係を変える
◆ 部下を知るための３つの価値観（①人とのつながり、②達成、③技術の追求）
◆ 部下に接するには、アクションよりリアクション
◆ ４つの承認スキル（①結果承認、②行動承認、③存在承認、④第三者からの承認）
◆ アドラー心理学を使ったメソッド： 原因論ではなく目的論
◆ 部下の行動力を引き出す「作戦会議」の３ステップ（①現在地、、②目的地、③アクションプラン）
◆ コミュニケーションはサンドイッチ法（ニュートラルで受け止め⇒中味⇒建設な問いかけ応援メッセージ）
◆ 作業とスキルを確認する
◆ 別の未来を予感させるのがリーダー
◆ 方向性を示し、希望の未来を描く
この本の締めくくりとして著者は、「『他人の人生』ではなく『自分の人生』を生きる。そのためにも自分の強み・持ち味を最大限に生かしていこう。」と述べています。
あなたも本書を読んで、１万5000人を指導した「行動させるプロ」が教えるリーダーシップを最大化するセルフマネジメントの技術を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな１日を！【2673日目】
