小さい頃からヒーローになりたかった著者が、医師になり、愚直に自分と向き合う中で模索し、新たな道を歩み始めた感動の現在進行形の物語を描いている本があります。
本日紹介するのは、医師(総合診療医)で、NPO法人あおぞら代表、関西学院大学 非常勤講師の葉田甲太さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
葉田甲太『僕たちはヒーローになれなかった。』(あさ出版)
この本は、カンボジアの支援で有名になった著者が、その後は日々の忙しい仕事に流されていたある日、スーダンへ行って川原尚行先生から「幸せとは何か」を学び、生き方を変えた記録の書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.はじまりのはじまり
2.やっぱり人生は一度きり
3.離島の女子中学生が教えてくれたこと
4.カンボジアの僻地に病院を建設し、8000人の命を守る
5.笑顔の開院式へ
この本の冒頭で著者は、川原さんから学んだこととして、以下のことを挙げています。
◆ 大人になっても自分が「ワクワク」「ドキドキ」することを追いかける
◆ 幸せは人と比べることで感じるのではなく、自分で決めるもの
◆ 行動する理由は「やりたい」「好き」などシンプルでいい
◆ 本当に大切なこと以外は、捨てていい
◆ 行動していたらみんなの力がだんだん集まる
◆ 迷ったら憧れの人を参考にする
続いて著者は、「医療の届かない地域に医療を届けること」が素直に昔からやりたいことだったのに気づき、行動を起こします。
スーダンから帰国後は、大学院をやめて日本の僻地で医師として働き始め、2年後に再びカンボジアに向かいました。
そして、基礎的な医療サービスを整えれば、救える赤ちゃんの命が世界には何十万もあることがわかり、著者は行動します。
日本の離島・与那国島にて、夢と現実のギャップを知らされながらも、著者の葉田さんは、次のようなことを学び、カンボジア病院建設事業に向かって進みます。
◆ 自分は微力でも、みんなの微力を集めれば、世界をよくすることができるかも知れない
◆ ガムシャラな行動の先に、大逆転のチャンスがある
◆ 勘違いが背中を押してくれる
◆ 自分以外の誰かになることはできないけれど、自分らしく生きることはできる
◆ 自分の気持ちに、正直に行動することが幸せを運んでくれる
本書の最後には、カンボジア病院建設事業で、8000人の命を守る活動が、スタートから記されています。
クラウドファンディングで、多くの仲間の支援を得たこと、そして「僕たちは何のために働いているのか」(=What are we working for ?)を問い直すことの大切さを述べています。
クラウドファンディングでは、290名から計4,837,000円の資金が集まり、同時に著者は以下のことを学んだ、と述懐しています。
◆ 未来は分からないから、その時その時を全力で取り組む
◆ 1人ではできないことも、みんなとなら達成できる
◆ ボロボロになって覚悟を決めた時にだけ、どうやったら、人に貢献できるかを考えたほうがうまくいく
◆ 失敗の中から成功の種を探して行動を続けよう
◆ やりたいことが形になるまで、4年ぐらいはかかる
この本は、カンボジアに小学校を作った著者の活動が、向井理主演『僕たちは世界を変えることができない。』という映画になり、それから8年後、著者がもがき苦しむ中から新たなキャリアと行動を起こしていく記録の書です。
あなたも本書を読んで、愚直に自分と向き合い、何のために働くのか、人生の幸せとは何なのかを改めて考えてみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊ビジネス書速読法「7つのポイント」』 (定価 9,990円)を、こちらのサイトより、大杉潤のメルマガ『ビジネス書10000冊から』へ登録いただければ、無料で差し上げます。こちらをクリックして登録ください!
https://tsuku2.jp/mlReg/?scd=0000049956
では、今日もハッピーな1日を!