書評ブログ

『新しい「足」のトリセツ』

「足を守ることは健康寿命を延ばすことにつながる」という確信を持って、「足」をできるだけ健康に保ち、また、長く歩き続けられるために役立つ方法をまとめた本があります、

 

 

本日紹介するのは、東京都世田谷区にある日本で唯一の「足」の総合病院で、米国の足病医学(ポダイアトリー)を参考にしているのが特徴の下北沢病院の医師団が書いた、こちらの書籍です。

 

 

下北沢病院医師団『“歩く力”を落とさない! 新しい「足」のトリセツ』(日経BP社)

 

 

この本は、「足」と「歩行」の状態が、人が元気に生きるうえで、非常に重要な要素だという考え方のもとに、毎日歩き続けること、そしてそのために最も基本的なこととして「アキレス腱伸ばし」を勧めるなど、長く歩き続けるために役立つ「足のトリセツ」として書かれた書です。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.まずは「アキレス腱伸ばし」!

2.歩く力を保つための筋トレ

3.足の異変は親指で確認!?

4.ふくらはぎをしっかり使って脚の血管の病気を防ぐ

 

5.靴が合わない、痛い・・・靴との付き合い方

6.足と全身の病気、糖尿病、痛風、関節リウマチ

7.主な病気の対処法、治療法

8.健康Q&A 10の悩みに、足の専門医たちが回答!

 

 

この本の冒頭で著者は、人間は老いて、いろいろなことが少しずつできなくなりますが、「人生の最後、3段の階段を降りていく」と述べています。次の3段です。

 

1.歩くこと

2.トイレ

3.食べること

 

 

まず初めに歩行ができなくなり、次に排せつができなくなり、自分で食べられなくなり、死に至る、という順番です。つまり、歩ける状態を続けることが健康寿命を延ばすために大切なのです。

 

 

本書の前半では、著者が推奨する「アキレス腱伸ばし」および「歩く力を保つための筋トレ」について、イラスト入りで詳しく解説しています。

 

 

まず「アキレス腱伸ばし」の効用次の3点です。

 

◆ 足に若さを保つ

◆ 足の痛みを防ぐ

◆ 脚の血流悪化を防ぐ

 

 

また歩く力を維持するには、「脚の筋トレ」を行って、以下の3つの筋肉の筋力が低下しないようにすることです。

 

◆ お尻の大殿筋

◆ 内ももの大内転筋

◆ ふくらはぎ深部のヒラメ筋

 

 

この本の中盤では、足の異変脚の血管の病気について、その確認法や防ぎ方について説明しています。ポイントは以下の通り。

 

◆ 足裏の状態を確認

◆ 足表面、爪を見よう

◆ 足の血流を感じる

◆ 足全体の色味を確認

◆ 足全体の形を見る

 

◆ 巻き爪、外反母趾の症状と防止法

◆ 水虫の注意事項と予防

◆ タコ、ウオノメは足のクセから

◆ カサカサ対策には密封ケアなど保湿対策を

 

◆ 脚の動脈硬化で、下肢閉塞性動脈硬化症

◆ 脚の静脈では、下肢静脈瘤と深部静脈血栓症

◆ 脚の動脈硬化を防ぐ生活習慣(➀食事は野菜バランスよく腹八分目、②週2回、各20分運動、③良質な睡眠、④禁煙、⑤ストレスをためない、⑥フットケア)

◆ 脚の動脈硬化にABI検査

 

 

本書の後半では、「靴との付き合い方」および「足と全身の病気」について以下の通り解説しています。

 

◆ 激痛の通風、高尿酸血症

◆ 痛みを感じにくく合併症が怖い糖尿病

◆ 早期発見がカギの関節リウマチ

◆ 水虫、巻き爪、外反母趾、足底腱膜炎、下肢静脈瘤の治療法

 

 

この本の巻末には、10の足の悩みに足の専門医たちが回答する「健康Q&A」が掲載されていて参考になります。

 

 

あなたも ” 歩く力” を落とさない『新しい「足」のトリセツ』を読んで、健康寿命を延ばしませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2540日目】