書評ブログ

『あなたを励ます! アメリカの金言集』

「さまざまな不安を克服するために、欧米の人々はよく言葉によって自らを鼓舞します。」と述べて、輝きを持った「現代のアメリカの金言」の数々を味わっていただこうと考えて書かれた本があります。

 

 

本日紹介するのは、語学書籍の出版プロデュース・執筆・編集・翻訳などを行うアルファ・プラス・カフェを主宰する長尾和夫さんが監修し、アンディ・バーガー横浜国立大学講師、編集者の仲慶次さん、本多真佑子さんが執筆する、こちらの新刊書籍です。

 

長尾和夫監修・アンディ・バーガー・仲慶次・本多真佑子『あなたを励ます! アメリカの金言集』(自由国民社)

 

 

この本は、アメリカをアメリカたらしめている思考、感情、観念、洞察、行動原理などを紐解き、読者とともに味わいながら、現代社会の中での生き方について深い洞察と指針を与えてくれるアノニマスな(詠み人知らずの)「現代のアメリカの金言」を紹介・解説している書です。

 

 

本書は以下の12部構成から成っています。

 

1.なぜ今、アメリカの金言なのか?

2.ネガティブ思考から抜け出したいとき

3.ポジティブになりたいとき

4.愛と感謝の勧め

5.仕事との向き合い方に迷ったとき

6.心の癒しが必要なとき

 

7.人との関係に悩んだとき

8.生き方に迷ったとき

9.積極的な生き方の勧め

10.努力と行動の勧め

11.不安や苦悩、焦りを抱えているとき

12.未来を見つめ今を生きることの勧め

 

 

この本の冒頭で著者は、本書のページ構成と使い方を説明しています。紹介している200の金言を1日目から毎日1つずつ200日かけて読む読み方のほか、目次を眺めて今、自分が悩んでいる項目の金言を読んでいく読み方も推奨しています。

 

 

本書の前半では、「金言とはなにか」「なぜ今、アメリカの金言が必要か」から始めて、「困難な時代こそ金言を活かそう」と呼びかけています。

 

 

そして感情面にフォーカスして、ネガティブ思考から抜け出したいとき、ポジティブになりたいとき、愛や感謝の勧めの観点から金言を取り上げています。私がとくに共感し、参考にしたのは以下の言葉です。

 

◆ 大木も小さな種から始まる。

◆ 空ははるか彼方にあるように見えるかもしれないが、それは常に触れるところにある。

◆ 今日とは昨日あなたが心配していた明日だ。

 

◆ 人生がレモンを与えるなら、レモネードを作れ。

◆ 人生は書きかけの本だ。次のページ、次の章に集中しよう。

◆ 転んだら起き上がるのは、小さな子どもでも知っていること。

 

◆ 自分を信じることは最強の「筋肉」。ただし、それを鍛え上げたならば。

◆ ドアを開ければ影はこぼれ出ず、光が降り注ぐ

◆ 笑えば世界も一緒に笑ってくれる。

 

◆ すでに手にしているものに感謝の気持ちを持てば、さらに何かを手に入れたとき、どう感じたら良いかはすでにわかっているだろう。

◆ 幸せな人が感謝に満ちているのではない。感謝に満ちている人が幸せなのだ。

◆ 与えたら忘れよ。もらったら忘れるな。

 

◆ 恩送りをせよ。

◆ トーチをリレーしても炎を失うことはない。

◆ 他人を幸せにすることで、自分も幸せになれる。

 

 

この本の中盤では、仕事との向き合い方、心の癒し、人との関係について迷い、悩んだときの金言を紹介しています。とくにお薦めしたい言葉は次の通りです。

 

◆ 成功するまで成功しているふりをしろ。

◆ しっかりと目覚めているとき夢は現実となる。

◆ プランのない目標は、願い事にすぎない。

 

◆ 情報は道具で、知識は力である。

◆ リーダーシップとは人々を自分に従わせることではなく、自分の信念に従わせることだ。

◆ 計画を変更するだけで良いときは、目標を変更するな。

 

◆ 人生の簡単なレシピは、ほほえむこと、泣くこと、笑うこと、そして夢を持つこと。

◆ 立ち止まって、途中にあるバラの香りを嗅いでみよう。

◆ 笑いは心の交響曲。

 

◆ 友人とは言葉のようなもの。賢く選ばなければならない。

◆ 批判するときは優しく、褒めるときは心から。

◆ 耳は2つあるが、口は1つしかないことを忘れるな。

 

 

本書の後半では、生き方、努力と行動、不安・苦悩・焦りに関する金言が掲載されています。とくに印象に残るフレーズは以下の通り。

 

◆ 選択せずに生きるよりも、自分の選択とともに生きるほうが良い。

◆ 見たいと思う変化に自分自身がなれ。

◆ 人間はあらゆる人、あらゆる経験から学び、成長することができる。

 

◆ 成長は快適な環境の外にある。

◆ しなかったことを後悔するよりも、したことを後悔するほうが良い。

◆ 世界最大の部屋は、進歩の余地だ。

 

◆ 登頂が困難なほど、眺めは良い。

◆ 運はハードワークの相棒だ。

◆ 夢を見るのに年齢制限はない。

 

◆ 失敗は努力の証だ。

◆ 夜明け前がいつも一番暗い。

◆ 星は輝くために暗闇を必要とする。

 

 

この本の最後で著者は、未来を見つめ今を生きることを勧める金言として、以下の言葉を挙げています。

 

◆ 今日という日は贈り物。だから「プレゼント(現在)」と呼ばれる。

◆ 辛過ぎもせず、楽過ぎもしない人生を生きるようにせよ。

◆ 未来の自分に感謝されることを今日しよう。

◆ 挫折を感じたときこそが、時に突破口をつかんでいるとき。

◆ 今日は残りの人生の最初の日。

 

 

あなたも本書の中から、生きていく上で重要な言葉、心の友、あるいは救いとなる言葉を見つけて、不安定・不活発で何もかも停滞しているように感じる現代社会を生き抜き、人生に希望の光を取り戻してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2513日目】