「コミュニケーションの上達」という切り口ではなく、「対象読者の欲する未来の実現」という切り口で、それに必要なコミュニケーションをすべて紹介する方針で書かれた本があります。
本日紹介するのは、リクルートで「ケイコとマナブ」を立ち上げ、編集長や事業責任者を歴任した後、経営コンサルタント、研修講師、起業支援コーチとして活躍する堀内一人さんが書いた、こちらの書籍です。
堀内一人『部下に好かれる、嫌われる人は、ここが違う!「愛され上司」になる方法』(実業之日本社)
この本は、1日の中で一番多くの時間を使っている会社組織(職場)と、仕事が終わったあとのコミュニケーション空間になりやすい飲み会(酒場)を一体化させたコミュニケーションの設計にしているのが、大きな特徴となっている書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.愛され上司には、「シンプルな法則」がある
2.部下との関係は、「うなずくだけ」でうまくいく
3.部下との関係は、「声かけだけ」で近くなる
4.ついていきたくなる上司の「伝え方」とは
5.部下からの信頼が、愛情へ変わる「飲みニケーション」
この本の冒頭で著者は、本書は以下の3点の特徴がある、と述べています。
◆ ゼロから愛され上司になるまでの「6ステップのコミュニケーションメソッド」
◆ コミュニケーション設計を「職場+酒場」で構成
◆ 著者の「数多くの苦い体験」+「理論」というピラミッド構造
次に著者は、「コミュニケーションとは、言いたいことを、言うことではない」と指摘しています。
人には「コントロール欲求」があるものですが、部下のストレスを軽くするには「聴く」ことが大切で、それは言葉を聞くのではなく、相手の「感情」を感じることなのです。
そして「うなずく」ことが重要で、次に挙げるうなずき方の「3つのルール」を守ってください。
1.相手の「存在」にうなずく
2.相手の「目」にうなずく
3.相手の話の「調子」にうなずく
以上が「ステップ1」になりますが、このステップを含めて、以下の6ステップから成る「愛されコミュニケーションメソッド」として、この本では紹介されています。
1.うなずき
2.声かけ
3.伝え方
4.飲みニケーション初級
5.飲みニケーション中級
6.飲みニケーション上級
それぞれのステップについて、具体的・実践的なポイントが整理して書かれているのが、この本の特徴です。
例えば、2ステップの「声かけ」では、キーワードとして次の7つを提示しています。
◆ 体調
◆ 表情
◆ 身体つき
◆ 髪型
◆ 服装
◆ 家族
◆ 感謝
本書では、職場を離れた飲みニケーションまで含めた実践例が紹介されているので、とても有益です。
最後に著者は、「凡事徹底」という言葉を紹介し、まずあなたの目の前にいる部下との関係を変えていきましょう、と呼び掛けています。
あなたも本書を読んで、愛され上司になるメソッドを習得してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!