銀行業務の各プロセスにおける最近のAI導入事例について取り上げ、AIをキーワードとした銀行業の将来像を、他業態の取り組みから得られる示唆も念頭に、2025年をイメージして展望した本があります。
本日紹介するには、NTTデータ経営研究所の大野博堂・西原正浩・加藤洋輝・菊重琢の各氏が書いた、こちらの書籍です。
大野博堂・西原正浩・加藤洋輝・菊重琢『AIが変える2025年の銀行業務』(近代セールス社)
この本は、銀行業における技術的な解説書というより、必ずしも高度な知識を有さない一般の社会人の方にも手にとってもらえるよう、図表を用いた多様な事例紹介を中心とした構成と、平易な説明を試みた書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.金融機関におけるAI活用事情
2.深化・進化するAIと金融機関の取り組み
3.AIが変える金融機関の営業体制
4.AIで金融機関の業務はこう変わる
5.AI導入にあたっての論点
この本の冒頭で著者は、AIによる銀行の「業務の代替」を次の2つに分けて説明しています。
◆ 高度化を含む代替
◆ 単純な代替
さらに、AIの活用で、接客業務の高度化やシステムのスマート化を金融機関では進めています。
続いて、AIの進化や銀行のほか保険会社やカード会社など他業態のAI活用についての事例を紹介しています。
さらに銀行業務の根幹である「法人向け融資」におけるAIの活用や、「個人融資」「融資管理」「担保管理」「預金口座開設業務」「為替・決済業務」など、幅広い業務でAIの活用は進められています。
また、投信・保険の販売や、資産運用分野、人事領域へのAI活用、そして「レグテック(RegTech)」という「Regulatory(規制)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語におけるAIの活用は注目を集めています。
この本の最後に、AI導入にあたって考えられる問題点として、以下の5つを挙げています。
◆ AI悪用への懸念
◆ AIの過失責任
◆ AIによる判断過程の不透明さ
◆ プライバシー侵害に関する懸念
◆ 人事面での懸念
あなたも本書を読んで、2025年の銀行業務について、改めて考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!