「人生はおもしろいはずなのに、生きるのは難しい。」と述べて、「どうしたら人生を生きるのが楽しくなるのか」を考えて発信している本があります。
本日紹介するのは、1948年生まれ、東京医科歯科大学医学部卒業、長野県諏訪中央病院に赴任、以来40年以上にわたって地域医療に携わっている医師、作家、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんが書いた、こちらの書籍です。
鎌田實『70歳、人生はもっと楽しくなる』(だいわ文庫)
この本は、インドの四住期にこだわって、人生の最終版、遊ぶように最期の場所を求め、何にもとらわれない遊行期の生き方のほうが、人生をおもしろくゆたかにするのではないか、という問題意識のもとに書かれた書です。
本書は以下の5部構成からなっています。
1.「遊行」を意識すると生きるのが楽になる
2.「ダメな自分」でも生きぬける
3.100万回立ち上がる覚悟
4.「自分革命」を起こす、発熱する言葉
5.「遊行」とは、「愛の海」に還っていくこと
この本の冒頭で著者は、古代インドの聖人が人生を次の4つの時期に区切った「四住期」を紹介しています。
◆ 学生期:学び成長する時期、人生の土台をつくる
◆ 家住期:学んだ土台をステップにして成熟していく過程、家族をつくり家をつくる
◆ 林住期:老年を迎えていく時期、森や林に隠棲
◆ 遊行期:死の準備の時期、人生の締めくくりの時期
本書の前半では、「遊行を意識すると生きるのが楽になる」ことについて、以下のポイントを説明しています。
◆ 遊行が人生を輝かせてくれる
◆ 断捨離と遊行は切っても切れない仲
◆ あえて自分を変える
◆ 遊行はおもしろい人間関係をつくる
◆ 遊行を意識すると、失敗は怖くなくなる
◆ 死はおそれなくていい
◆ よい人生はよい言葉でつくられる
◆ 人間は負けるようにはつくられていない
◆ 好奇心が人間を成長させる
◆ 人生には闘う価値がある
この本の中盤では、「ダメな自分でも生きぬける」および「100万回立ち上がる覚悟」をテーマに、著者の考え方を紹介・解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 人生に手遅れなんてない
◆ 自分は強くなくていい、変わり者でもいい
◆ 遊行とは自由をめざす挑戦
◆ すぐに役に立たない学びが大切
◆ 挫折から逃げてはいけない
◆ 遊行とは本当の自分に出会う旅
◆ 執着してから手放してみる
◆ 利己的な生き物が利他的に生きる
本書の後半では、「自分革命を起こす、発熱する言葉」および「遊行とは、愛の海に還っていくこと」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ いい言葉は、間違いなくいい人生をつくる
◆ 絶望の中でも投げ出さなければ、いつか必ず希望が見えてくる
◆ 力のある言葉をもったとき、人生の大逆転が起きる
◆ 誰でも「自分革命」を起こせる
◆ 遊行とは、あるがままに生きること
◆ 遊び心は遊行につながる
◆ あなただけの「大切な言葉」をつくる
◆ 遊行している人間は深みがある
この本の締めくくりとして著者は、「大切なことは、面白く生きること。最後までジタバタしていい。あがき続けた結果、野垂れ死にするならそれも本望。本物の遊行だ。人生を面白く生きた者勝ち。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「遊行」という言葉をキーワードに、70歳からも面白い人生を送ってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2693日目】