「あなたの経験知を『言語化・形式知化（棚卸し・プログラム化・講座化・新しいキャリアにシフト等）』できれば、その先には、驚くような高評価や高収入が手に入ります。」「人生100年時代に向かって、50代はまだ半ばです！」と述べている本があります。
本日紹介するのは、人材開発コンサルタント、ナレッジ・マネジメントの研究者、社会構想大学院大学教授の田原祐子さんが書いた、こちらの書籍です。
田原祐子『５５歳からのリアルな働き方』（かんき出版）
この本は、長年多くの経験を積んだ人が、無意識のうちに使っている、蓄積した知識・スキル・コンピテンシー（行動特性・人間性）である「経験知」を言語化し、お金に換える方法を分かりやすくガイドしてくれる書です。
本書は以下の５部構成から成っています。
１．これからは、自分の「経験知や才能」で稼ぐ時代
２．あなたは、「自分の強み」を知っているか
３．あなたの「経験知」を、未来のキャリアに変える４つのステップ
４．55歳から、驚くような可能性の扉が開く３つの戦略
５．ありたい自分、希望する収入に合わせて、ブラッシュアップしよう
この本の冒頭で著者は、ミドル・シニアが培ってきた「経験知」（知識・スキル・コンピテンシー）は、若手には手の届かない「宝物」です、と述べています。
本書の前半では、「これからは、自分の「経験知や才能」で稼ぐ時代」および「あなたは、自分の強みを知っているか」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ 55歳が働き方の分かれ道
◆ 自分の「経験知や才能」を活かして働くことで稼ぐ時代
◆ 多くのミドル・シニアは「自分の強み」がわからない
◆「無形資産」は人生100年時代を生き抜くための最強の武器
◆ 脳は120歳まで成長し続ける
この本の中盤では、「あなたの経験知を、未来のキャリアに変える４つのステップ」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆「経験知」を未来のキャリアに変える４つの戦略
◆ ①経験知を「見える化＆分解」する
◆ ②４つの選択肢から選んで「キャリア戦略」を立案する
◆ ③４つの選択肢から選んで「収入戦略」を立案する
◆ ④４つの選択肢から選んで「出口戦略」を立案する
◆ 知識・スキル・コンピテンシーを明らかにする
◆ 業種×職種の４つの組合せ：キャリアアップ・シフト・チェンジ・チャレンジ
◆ 収入戦略：４つの目標ゾーン（＋5万円、+15万円、+25万円、青天井）
◆ 出口戦略：４つの選択肢＋３つの特別番外編
本書の後半では、「55歳から、驚くような可能性の扉が開く３つの戦略」および「ありたい自分、希望する収入に合わせて、ブラッシュアップしよう」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 55歳からの112通りの選択肢（4つのキャリア戦略×4つの収入戦略×7つの出口戦略）
◆ 報酬も「ポートフォリオ・マネジメント」が大事
◆ 得意なこと、楽しいこと、ワクワクすることで起業する
◆「経験知」を形にして売る、「コンサルタント」として独立する
◆ 働き続けること、社会に役立ち、誰かの役に立つ仕事があり、成長し続けられること
この本の締めくくりとして著者は、人が持つ経験知のみならず、「おもてなし」や「和を大切にする心」など、日本にしかない経験知・暗黙知の素晴らしさを広めていきたい、と述べています。
本書で強調している「55歳を分かれ道として、経験知を武器に長く働き続けること」は、私が拙著『定年ひとり起業』シリーズ３部作（自由国民社）および『定年後不安 人生100年時代の生き方』（角川新書）にて提唱している生涯現役の「トリプルキャリア」と同じコンセプトで、強く共感しました。
あなたも本書を読んで、お金と安心が手に入る「経験知」の活かし方を学び、実践してみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
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では、今日もハッピーな１日を！【3356冊目】
