「50歳という年齢が自分を変える最後のチャンス」、「50歳は折り返した人生における新入社員」と述べている本があります。
本日紹介するのは、シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導いたのち、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行いながら、ハワイ、東京に拠点を構えて世界を旅しながら、仕事と遊びの垣根がないライフスタイルを実現した、レバレッジコンサルティング株式会社代表の本田直之さんが書いた、こちらの書籍です。
本田直之『50歳からのゼロ・リセット』(青春新書インテリジェンス)
この本は、「人生は壮大な実験である」と考え、常にワクワクすること、何事にも縛られず自由でいられる方向へと実験を繰り返し、人生の舵取りをするための書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.50歳は人生最大の転機であり、チャンスでもある
2.「手離す」ことで自分のほんとうの強みが見えてくる
3.変化の時代、「何を」を譲らずに生きるのが幸せか
4.今こそ、自分の「現在地」を確認しておく
5.「自分の人生」を取り戻す、この小さな一歩
この本の冒頭で著者は、「人生の節目節目で強制的に今までの快適な生き方、楽な生き方をリセットして、わざわざやりにくい方向へ持っていくようにしてきました。」と述べています。
今のような変化の激しい時代には、変われない人、変えられない人、変わることを恐れる人ほど危うい安定の中で生きることになるのです。
そうした中で著者の本田さんが勧めるのは、次のような生き方です。
◆ 「副業」ではなく「複業」
◆ あなたの知識、経験をブログやSNSなどを通じて発信する
◆ 本業の休日にボランティアに近い形でコンサルティング、講師をやってみる
◆ 活動のベースは好奇心があること
◆ 「お金を払ってでもやりたいこと」をやる
◆ 個人が自分の人生をしっかり考えるしかない社会に向かっている
◆ 人間にしかできないオリジナリティを見つける
◆ 物ではなく経験にお金を使う
◆ 自分が本当にやりたいことにお金を使い、生活の質を高める
◆ ステレオタイプの価値観、周囲の目に振り回されない
◆ お金についてしっかり学ぶ
◆ 自分にとって何が快適かを問い、それが得られるかどうかを幸せの基準にする
◆ お金の本質を中立的な立場の人から学ぶ
◆ ①運動、②食生活の改善、③睡眠の質の向上の3つが50歳からの体のコンディションを高める
◆ 体のマネジメントはクオリティ・オブ・ライフを向上させる土台
以上のようなライフスタイルを本書では提唱しています。さらに時代の変化により、個人ができることが飛躍的に増えており、50歳代以降の仕事として、次の視点を著者は提示しています。
◆ テクノロジーの変化によって、スキルがなくても「複業」できてしまう時代
◆ 身構えてすごいビジネスにしようなどと考えなくても、気軽に収入のストリームを作っていける時代
◆ 「物事を考える時間」「自分と向き合う時間」を持つことは大切なインプットの時間
◆ 自分の「現在地」を知るために人生の長期プランを立てる
◆ 朝の活用がクリエイティブな人生につながる
◆ 運動の習慣化のコツは成果を数字で「見える化」すること
◆ ラクに流されない仕組みとして「仲間」という強制力を活用する
◆ 50歳からの食事は引き算で考える
◆ 常に「誰の役に立てるのか」という視点を持つ
◆ アドバイザー的な仕事を作り出す、という戦略
本書で提唱していることは、私が昨年出版した『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)に書かせていただきた「生涯現役」を目指す「トリプル・キャリア」の人生設計や考え方と殆ど同じ価値観です。
この本の最後で著者の本田さんが述べている次の2点に私は最も共感を覚えました。
1.アウトプットし続けていくことの価値
2.人生が変わったきっかけは「好きなことをやろう」
あなたも本書を読んで、50歳からのゼロ・リセットを実践し、人生100年時代に「自分が主役の人生」を実現させませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!