「五輪不況も新型コロナも心配ない。日本経済はこれからも成長し続ける。そして、日本には日本を支える優良企業がたくさんある」と述べている本があります。
本日紹介するのは、明治大学経営学部卒業後、日本経済新聞グループのラジオたんぱ(現・ラジオ日経)に入社、その後米国ウィスコンシン州ワパン高校教員を経て東京経済新報社に入社し、様々な業界を取材して、現在は経済ジャーナリスト、東洋経済新報社編集局編集委員、明治大学講師、拓殖大学客員教授の田宮寛之さんが書いた。こちらの書籍です。
田宮寛之『2027日本を変えるすごい会社-リニア開通そして、その先へ』(自由国民社)
この本は、「五輪後不況」に論理的根拠はなく、「新型コロナ感染で世界が本質的な変化をすることはない」と述べて、東京と名古屋を結ぶ「リニア新都市圏」が2027年に本格スタートすることを解説している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.これからの日本は2027年を目指す
2.ウイルスと闘う企業群
3.水ビジネス
4.防災・復旧で伸びる企業群
5.少子高齢化・人口減少に対応する企業群
6.地味だが強いグローバルニッチトップ(GNT)企業
この本の冒頭で著者は、東京~名古屋間40分という「リニア新都市圏」のインパクトは大きく、5500万円の人口と、経済規模270兆円(フランスやイタリアと同規模)にのぼる、と著者は言います。
本書の前半では、「ウイルスと闘う企業群」および「水ビジネス」について、以下の企業やポイントが紹介・解説されています。
◆ 中堅化学メーカー(デンカ、第一三共、カネカ、宇部興産)に注目
◆ オンライン診療が有効(メドレー、MRT、オプティム、LINE、エムスリー)
◆ コロナウイルスニ負けない素材(シキボウ、クラボウ、小松マテーレ、中本パックス、アイカ工業、関西ペイント)
◆ 医療廃棄物処理ビジネス(大和工業、東陽テクニカ、エア・ウォーターど)
◆ 海水から真水を(日立造船、日立製作所、東レ、旭化成、ダイセル)
◆ 工業用水確保の御三家(栗田工業、オルガノ、野村マイクロ・サイエンス)
◆ 上下水道の運営(メタウォーター、前澤工業、積水化学工業、大盛工業)
◆ バラスト水の三浦工業、栗田工業、四国化成工業)
この本の中盤では、「防災・復旧で伸びる企業群」および「少子高齢化・人口減少に対応する企業群」について説明されています。主なポイントは次の通り。
◆防災の基礎、斜面の安全に貢献する企業(不動テトラ、矢作建設工業、応用地質)
◆ 防災・復旧で活躍する企業(自動制御システム研究所、文化シャッター)
◆ インフラ素材、作業服(萩原工業、前田工繊、ワークマン、自重堂)
◆ ユニットハウス、保存食(三協フロンティア、ナガワ、コモ、ブルボン)
◆ コンビニ向け弁当(わらべや日洋ホールディングス、カネ美食品、エフピコなど)
◆ 人手不足解消のマテハン(ダイフク、椿本チェイン、西部電機キトー、ロジザード)
◆ 外国人採用(パソナグループ、パーソルホールディングス、アルプス技研)
◆ 急成長のコインランドリー(WASHハウス、エムアイエス、TOSEI、アクア)
本書の後半では、「グローバルニッチトップ(GNT)企業」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 半導体の微細化(フコク、東洋合成工業)
◆ 世界の自動ドア制御(オプテックスグループ、白鳳堂)
◆ 医薬メーカー、検疫(帝国製薬、フタムラ化学、三州産業、福井製作所)
◆ その他の著者選定GNT企業(ユシロ化学工業、イシダ、太平洋工業)
この本では、東京五輪後の東京・名古屋の再開発が経済を牽引し、リニアによってできる新巨大都市圏が2027年を目指して立ち上がり、そこで成長する企業を分野別に紹介していて参考になります。
あなたも本書を読んで、2027年のリニア開通とその先へ向けて成長する有望な成長企業のことを学び、活用してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2595日目】