書評ブログ

『自宅で最期を迎える準備のすべて』

「人が死を意識し始め、最期をどこの場所で過ごしたいかと聞かれると、多くの人は『自宅』と答えます。」と述べて、望んでいない「病院」での最期を迎えている方が非常に多い現実を見て、自宅で穏やかに最期を迎えるための実用書として刊行された本があります。

 

 

本日紹介するのは、名古屋の看護学校を卒業後上京し、都内の総合病院に就職したのち、東京医科大学病院順天堂大学医学部附属順天堂医院獨協医科大学埼玉医療センター等に勤務し、現在は正看護師、心理カウンセラー、看取り士大軒愛美さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

大軒愛美『自宅で最期を迎える準備のすべて-本人と家族のための』(自由国民社)

 

 

この本は、皆さんが悔いを残さないために、自宅で最期を迎えるための本です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.病院は治療する場所 なぜ病院で最期を迎えることは良くないのか

2.自宅こそ幸せな最期を過ごす場所 その日を迎える前に知っておきたいこと

3.自宅死の準備の仕方 納得して選べば後悔しない

4.自宅に帰ったあとの日々 自由で幸せな時間が過ごせ

5.旅立つ準備について 最期の兆候を知り悔いのない看取りを

 

 

この本の冒頭で著者は、「病院は長期間いる場所としては適していない」と述べています。日本人が自宅で亡くなる割合は、1950年代は8割だったのに、現在は8割が病院で亡くなること、およびその背景を説明しています。

 

 

本書の前半では、「なぜ病院で最期を迎えることは良くないのか」および「自宅こそ幸せな最期を過ごす場所」であることを解説しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 治療してもすべての病気が治る訳ではない

◆ 自発呼吸ができるようになる以外、人工呼吸器は途中で外せない

◆ 入院中1か月にかかる費用(自己負担額)は差額ベッド代などで約26万円

◆ QOLだけでなく、QOD(Quality of Death=死の質)を考える

 

◆ 尊厳を保って死を迎えるには「リビング・ウィル(=事前指示書)」

◆ 末期がん患者に応えるDNAR制度(救急隊が心肺蘇生を中止)

◆ 病気を治さないで幸せな生活を送る(自宅、ホスピスなど)

◆ 訪問診療、訪問看護、訪問介護を受ける

 

◆ 病院よりも自宅のほうが食事の自由度が上がる

◆ 自宅でも持続的な痛み止め(モルヒネ等)を使い苦痛を和らげる

◆ がんは最後まで頭がはっきりしているため、痛みのコントロールさえすれば、死のギリギリまで元気に生活できる

◆ 自宅では家族に看取ってもらえる可能性が高い

 

 

この本の中盤では、「自宅死の準備の仕方」について考察しています。著者が挙げるポイントは次の通り。

 

◆ 自分の人生の終焉と本気で向き合う

◆ 自宅で最期を決断するタイミングは、医師から余命を告げられたとき、積極的な治療を止めるとき

◆ 自宅に戻るタイミングを失わない

◆ 在宅医療(訪問診療・訪問看護・訪問介護)という選択

 

◆ 訪問リハビリ、訪問入浴、歯科訪問診療、訪問栄養指導などもある

◆ 自宅のリフォーム、福祉用品のレンタル・購入

◆ 在宅医療でかかる費用は、病院で最期を迎える費用よりも安い(自己負担2.8万円)

◆ 訪問診療は「外来」扱いになること、介護保険が使えることから在宅医療は費用が安い

◆ 在宅医療の保障がある民間医療保険の検討も

 

 

この本の後半で著者は、「自宅に帰ったあとの日々」および「最期の兆候と看取り」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 自分でできることは自分でやる

◆ 自宅では食べ物の制限はない

◆ 睡眠サイクルが不規則でも心配しない

◆ 医療保険や介護保険のサービス変更は自由自在

◆ 子どもに知らせておくべきことをメモに残しておく

 

◆ 最期が近づくと訪れる体の変化(食事・排便・意識など)

◆ 床ずれを防止する

◆ 自宅での死は救急車を呼ばず、在宅医師に連絡する

◆ 看取りの担い手「看取り士」の力を借りる

 

 

あなたも本書を読んで、「自宅で最期を迎える準備のすべて」を学び、「幸せにお別れできる在宅死」を考えてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2581日目】