コロナ禍でわかった「ムダな仕事」と「必要な仕事」の違いを明らかにし、「ビジネスマナーはこんなに変化している」と説いて、全世代必読の仕事の新常識をわかりやすく解説している本があります。
本日紹介するのは、アフターコロナ時代の働き方を真剣に考えるために結成された、編集、ライター、デザイナー、イラストレーターによる制作グループ「ビジネスのしくみ研究会」が執筆・編集した、こちらの新刊書籍です。
ビジネスのしくみ研究会 編『1分でわかる!仕事の基本とビジネスマナー』(自由国民社)
この本は、「なんとなく常識として伝えられているけど、はっきりとは言われていない仕事の基本」をきちんと言葉にして伝えることを目的として書かれています。
本書は以下の12部構成から成っています。
1.はじめに アフターコロナ時代、会社はどう変わるのか?
2.1分でわかる! 会社に対する心構え
3.1分でわかる! 身だしなみの基本
4.1分でわかる! 立ち居振る舞いの基本
5.1分でわかる! 職場におけるやくそくごと
6.1分でわかる! 人間関係におけるやくそくごと
7.1分でわかる! 接客の基本
8.1分でわかる! 電話・文書・メールの基本
9.1分でわかる! 訪問の基本
10.1分でわかる! 仕事のノウハウ(基本編)
11.1分でわかる! 仕事のノウハウ(テレワーク編)
10.おわりに 人生の利益とは
この本の冒頭で著者は、仕事で大事なのは、画一的なマニュアルに書かれていることではなく、マニュアルにないこと、「暗黙知」と言われる「仕事のコツ」の部分だ、と述べています。
続いて、アフターコロナ時代に、テレワークや在宅勤務で会社や働き方がどう変わるのかについて、以下のポイントを挙げています。
◆ 仕事の評価が「時間」から「成果物」へ
◆「ムダな仕事」が明らかに
◆ 中間管理職の必要性など組織のカタチが変化
本書の前半では、会社に対する心構えや身だしなみ・立ち居振る舞いの基本について、1分でわかるように整理して提示しています。主なポイントは次に通り。
◆「見た目」を決める4つのポイント(服装・髪・表情・姿勢)
◆ 職種と身だしなみの関係
◆ カバンの中身は毎日入れ替える
◆ 職場は「外」である
◆ あいさつは社会の正論
◆「おじぎ」の3種類(最敬礼・敬礼・会釈)
◆「言葉」も立ち居振る舞いのひとつ
◆ 言葉遣いの基本(相手の呼び方・敬語・ビジネスフレーズ)
この本の中盤では、「職場および人間関係におけるやくそくごと」について、以下の通りポイントを解説しています。
◆ 3つの「ふるまい」(あいさつ・礼儀正しさ・明確な返事)
◆ 3つの「整える」(体調・服装・環境)
◆ 3つの「守る」(時間・ルール・約束)
◆「ホウ・レン・ソウ」(報告・連絡・相談)とは?
◆ 会議の常識・非常識と議事録
◆ コミュニケーション力を高める日常のマナー
◆ 好印象を求める自己紹介
◆ 人の話を聞くことの大切さ
◆ 伝わる会話のコツ(5W2H)
◆ ハラスメントへの対処法
本書の後半では、「接客、電話・文書・メール、訪問の基本」について、ビジネスマナーの基本を説明しています。主なポイントは次の通り。
◆ 名刺交換のマナー
◆ 席次の基本
◆ スマートな電話のかけ方・受け方
◆ ビジネス文書のルールと書き方
◆ メール文章・作成・送り方・返信のマナー
◆ SNSのマナー
◆ アポイントと他社訪問時のマナー
◆ 商談の進め方と雑談
◆ 資料に頼らないプレゼンテーション
◆ 訪問後のフォロー
この本の終盤で著者は、仕事のノウハウを「基本編」と「テレワーク編」に分けて解説しています。主要なノウハウは以下の通りです。
◆ 時間管理のマトリックス(重要×緊急)
◆ やるべき仕事の細分化
◆ 仕事をタスク化・数値化する
◆ 段取り力と料理
◆ 仕事でミスをしてしまったら
◆ テレワークにおける働き方
◆ メンタルケアとタイムマネジメント
◆ 成果の見せ方(仕事の細分化・タスク化・数値化を活用)
◆ WEB会議のマナー
本書の締めくくりとして、「人生の利益」すなわち、お金の話を紹介しています。次の2点を覚えておきましょう。
◆ 会社員の必要経費
◆ 人生の「売上・原価・利益」を考える(社会人は体が資本)
またこの本では、各章の最後に「かんたんチェック!」のための書き込みノートが掲載されていて理解度の確認ができます。
アフターコロナ時代の変化する社会人マナーが100項目に整理され、すぐに使えるノウハウとして分かりやすく図解入りで解説されているので、とくに新入社員にお薦めの一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【2523日目】