大きな「変化」のしわ寄せが、ストレスという形で「人」にかかっている現代社会では、メンタルをいかに管理するかが、これからのホワイトカラーにとっての重要テーマになる、と提唱している本があります。
本日紹介するのは、日本アイビーエムにてコンサルティングサービスなどを行いながら、書籍執筆を行っている河野英太郎さんと、シンクロ・デュエット銅メダリストで、メンタルトレーニング上級指導士でもある田中ウルヴェ京さんが共著で書いた、こちらの書籍です。
河野英太郎・田中ウルヴェ京『99%の人がしていないたった1%のメンタルのコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
この本は、ビジネスもスポーツも心の使い方は同じであるため、最高のパフォーマンスを発揮するために今すぐ使えるメンタルのコツを解説した書です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.セルフアウェアネス-自分に気づくコツ
2.目標設定のコツ
3.リラックスのコツ
4.集中力のコツ
5.イメージのコツ
6.セルフトーク-自分と対話するコツ
7.理想のパフォーマンスを生み出すメンタルのコツ
8.感情をコントロールするコツ
9.メンタルマネジメントってなんだろう?
著者のひとり、田中ウルヴェ京さんが個別指導や研修を実施しているトップアスリートに加え、経営者やビジネスパーソンも、目指してもらいたい方向は共通している、と言います。
それは、「自分のライフサイクルに合わせた、自分ならではの能力発揮と自己管理」のための「しなやかなメンタル」だそうです。
そして、そのコツをつかむために最も効率の良い方法が、メンタルスキルのトレーニング習慣、ということです。
この本で言う「しなやかなメンタル」とは、一人ひとり潜在能力も価値観も違う、この社会の中で、自分の軸をつくり、自分の環境の浮き沈みに柔軟に対処し、他人や社会に対しても、相手のことを考えながらも、自信をもってさまざまな課題解決をしていくことのできる心(メンタル)のことです。
本書では、メンタルのコツとして、①セルフアウェアネス、②目標設定、③リラックス、④集中力、⑤イメージ、⑥セルフトーク、⑦理想のパフォーマンス状態、⑧感情のコントロールの8つに、メンタルマネジメントの基本的な枠組みを説明しています。
さらに、8つの枠組みのそれぞれの中で、「しなやかなメンタル」をつくるために、全部で68の習慣を紹介しています。
またこの本の最後で、「メンタルマネジメントとは何か」について、次の通り、実力発揮に向けた流れ(ピラミッド)を提示しています。
◆ MENTAL (心理)
◆ TACTICAL (戦術)
◆ TECHNICAL (技術)
◆ PHYSICAL (身体)
◆ PHILOSOPHICAL (哲学)
実際には、上記の土台にある「哲学/フィロソフィー」の部分こそが、トップアスリートやビジネスパーソンのメンタルには重要ということです。
この部分は、人によって「気づく」内容も違うし、だからこそ、その人ならではの「働く理由」や人生観にまで広がっていきます。
つまり、「カッコつけたい自分」や「気づきたくなかった自分」など、そうした自分を認めたうえで、それを温かく受け入れることが大切です。
ポジティブもネガティブも表裏一体であり、そして自分の弱点こそが、長所や個性になり得るということの発見が、実は本当のやる気や自信の基礎となる、ということです。
それこそが、メンタルマネジメントで、究極の目的は、「あなたという人間の未開拓な部分を発見すること」にほかなりません。
したがって、「あたなという人間に、あなた自身が好奇心を持つ」ことが大切になってくるのです。
あなたも本書を読んで、99%の人がしていない「たった1%のメンタルのコツ」を体得し、メンタルマネジメントを実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を