現代は情報過多の時代で経済のニュースが世に溢れる中で、「複雑な経済の仕組みが手に取るようにわかる」本が出版されました。
本日紹介するのは、東京大学法学部を卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)でおもに経済調査関係の業務に従事し、現在は久留米大学教授の塚崎公義さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
塚崎公義『一番わかりやすい日本経済入門』(河出書房新社)
この本は、広く経済初心者を対象にしたもので、以下の方々が読むのに最適で、また経済初心者でなくとも、最新状況をまとめて復習するのにとても役立ちます。
◆ 日経新聞を読み始めた就活性
◆ 若手ビジネスパーソン
◆ 株式投資を始めた主婦
◆ 大学で日本経済を勉強している学生
「マクロ経済は手触り感がなくて苦手だ」という人も多いでしょうが、そこは心の持ちようで、苦手な人が多い分野であればこそ、少し理解しているだけでも周囲から高く評価されるかもしれません、と著者は述べています。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.戦後日本経済史
2.暮らしの中の経済
3.企業・産業・金融の動き
4.景気と物価、財政金融政策
この本には全部で29項目の解説が書かれていますので、毎日1項目ずつ読んで理解していけば、1ヶ月で習得できるようになっています。
また、各項目の最後に記載されている「補論」も、経済ニュースに絡んでよく議論されたり話題になったりするテーマが採り上げられ、実に分かりやすく解説されているので、ぜひ気軽に読んでみることをお勧めします。
まず最初の「戦後日本経済史」については、大きく次の3つの時期に分けられると解説されています。
1.復興から高度成長へ(1945年~1973年)
2.安定成長からバブルへ(1974年~1990年頃)
3.バブル崩壊後の長期低迷期(1990年頃~)
著者がたとえている、「青年期」「壮年期」「老年期」という説明は、戦後日本経済の歴史的推移を実に的確にあらわしています。
また、「暮ら史の中の経済」については、日本の人口構造や、雇用問題、年金などについて、コンパクトで分かりやすい説明が続いていて、問題の本質を掴むのに役立ちます。
とくに「補論」にある最近の就職活動事情は、大学生にはぜひ読んでもらいたい解説になっています。
続く企業・産業・金融の動きについては、まさに著者の専門なので、かなり細かく専門的な情報も盛り込まれていますが、それでも初心者が読んでも理解しやすく書かれており、ぜひ読んで基礎知識を習得してもらいたいと思います。
この本で理解できなければ、なかなか他の本を読んでも分からない、と思うほど、大切なポイントがかみ砕いて解説されています。
最後の景気と物価、財政金融政策については、まさに「マクロ経済」のエッセンスですが、「総理大臣の視点で森を見る」という著者の思いがよく伝わってきます。
ここもほんとうに分かりやすくコンパクトにまとめられていますので、経済や経営の専門家にもお薦めです。経営者や第一線のビジネスパーソンでも、意外と「マクロ経済」を正確に理解している人は少なく、判断を間違えることがあります。
本書の巻末には、用語の「索引」も付いていますので、復習するのにも便利です。あなたも本書を読んで、最新の日本経済の基礎知識をしっかりと身につけてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を