「本書は、僕自身が日本の最先端医療の現場を取材し、まとめたものだ。そこで見たのは、医療および医療技術の格段の進歩だ。120歳まで生きられる可能性が急速に高まったことを肌で感じた。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1972年生まれの実業家、SNS media & consulting 株式会社ファウンダー、そしてインターステラテクノロジズ社を設立し、宇宙ロケット開発やスマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広い活動を展開している堀江貴文さんが書いた、こちらの書籍です。
堀江貴文『120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた』(祥伝社新書)
この本は、世界でも注目される日本の最先端医療技術、とくに再生医療や画期的な治療法、薬剤、医療機器、検査方法などを著者が取材し、オウンドメディア「ホリエモンWITH」やメールマガジンで紹介してきたものをまとめて書籍化したものです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.がんで死ぬ人は少なくなる
2.人間は若くなる
3.人間は賢くなる
4.新しい薬・治療法ができる
5.病気になる前に治す
この本の冒頭で著者は、「がんで死ぬ人は少なくなる」として、次の最先端医療技術を紹介しています。
◆ 線虫でがんを検知する「N-NOSE」
◆ アルファ線で進行がんを抑える
◆ 重粒子線で手術せずにがんを治療
続いて、アンチエイジング分野で、再生医療の最先端である「ミニ臓器」や、「人口冬眠」の可能性などにつき、知見を紹介しています。
さらに iPS 細胞による網膜移植や、老化の仕組み「NADワールド」を解明し、脂肪が作る酵素NAMPT(ニコチンアミド・ホスホリボシルトランスフェラーゼ)という「不老酵素」を紹介しています。
さらに、そうした老化学の第一人者である今井眞一郎教授(米ワシントン大学医学部)によるプロダクティブ・エイジング(=生産的老化)という研究のコンセプトを記し、歳を取っても健康を保ち、アクティブに生活を楽しみ、社会に貢献し続けることができれば、たとえ社会に高齢者が増えても、介護などの問題が減り、高齢化の問題も深刻化しない、という目標を提起しています。
そして、「プロダクティブ・エイジングには、予防が大事である」という今井教授の言葉に、著者は大いに共感したと述べています。
本書の後半では、「人間は賢くなる」というテーマで脳の仕組みや、新しい薬・治療法を取材した結果を記載しています。ポイントは以下の通りです。
◆ 人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)に加え、第6感としての「磁覚」
◆ 基礎研究の重要性と米ハワード・ヒューズ研究所というパトロン
◆ 記憶を書き換えることができる(=記憶は曖昧になる)
◆ 妄想やひらめきの仕組み
◆ 免疫系が老化のかなりの部分を誘引
◆ 脳が若返れば、肉体も若返る
◆ カイコを使ったゲノム創薬(自然免疫)
◆ 健康を支える3要素は、「肉体」「精神」「社会」(=ストレス)
◆ 手術支援ロボット
この本の最後で著者は、病気になる前に治す「予防医療」について、その知見を紹介しています。主なものは以下の通り。
◆ ナノマシン(カプセル)によるがん細胞攻撃(ステルス攻撃)
◆ ナノマシンをアルツハイマー治療へ応用
◆ メッセンジャーRNAという「細胞内でタンパク質をつくる仕組み」
◆ ナノマシンが体内をパトロールして検査・診断・治療を行う「体内病院」
◆ 血流によって心臓の負荷を診る「予測医療」
◆「非死の時代」と予防医療と予測医療で「防げる死を防ぐ」
あなたも本書を読んで、120歳まで生きるための最先端医療と新技術について、学んでみませんか。
2020年4月23日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第73回】ホリエモンが取材した120歳まで生きられる「最先端医療」にて紹介しています。
毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!