書評ブログ

『収入10倍アップ 高速勉強法』

「収入を簡単に増やすには、一見、小さな仕事に見えるかもしれない『自分に資産として残ると思える仕事』を選ぶことです。そのためには、『負債』を惜しまない(あるいは効率的にコストをかける)ことです。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、同志社大学法学部卒業、京都大学公共政策大学院修了、公共政策修士、関西の医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始め、独力で財務・経営分析を磨いた結果、資産を3倍にし、2015年独立系金融情報配信会社 フィスコのアナリストに転身、現在は経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト、一般社団法人日本金融経済研究所代表理事馬渕磨理子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

馬渕磨理子『京大院卒経済アナリストが開発! 収入10倍アップ 高速勉強法』(PHP研究所)

 

 

この本は、京大院卒の経済アナリストである著者が開発した「忙しくても確実に年収を上げる社会人の勉強法」を誰でも再現できる形で紹介・解説している書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.お金持ちはなぜ学び続けるのか

2.投資スキルも経済知識も「基礎固め」が9割

3.平日は「仕事8割」でいい

4.勉強は一人でやるな!

5.稼ぎたかったら、保険の営業パーソンに学べ!

6.知識を昇華し、育てる

 

 

この本の冒頭で著者は、「勉強法を変えれば、必ず人生が変わります。」「できる仕事が増え、キャリアを再構築できるチャンスが巡ってきます。そうすれば、おのずと年収は増えていくでしょう。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「お金持ちはなぜ学び続けるのか」および投資スキルも経済知識も基礎固めが9割」と題して、社会人の勉強法(=「手放す力」)および差がつく勉強法、情報収集のやり方(=「推しの専門家」)について、次のポイントを解説しています。

 

◆ 社会人になってからの勉強は、誰かのためにやるもの

◆ 社会に必要とされるインプット(勉強)とアウトプットは自己表現そのもの

◆ お金持ちがする「4つの勉強法」は、①基礎のインプット、②現場でのインプット、③現場の再現、④独自性を持つ

◆ 勝てる人材は、「自分の頭で考える思考力」で勝負する

 

◆ 基礎固めは独力で、基礎力(定義・背景)を重視

◆ 時間をかけるべきは「定義の理解」、本質を知ること

◆「学ばないこと」を決めて、専門性を高める

◆「周りの人に喜んでもらう」という小さな目的を見つける

 

◆ 自分の知的財産をバランスシートで考える

◆ 準備にたっぷりレバレッジをかける

◆ 昇格、副業、転職は、「収入アップの絶好機」

◆「量」をこなせば情報の「質」が高まる

 

◆「推しの専門家」のアウトプットをフォローして学ぶ

◆ 業界の「中枢の情報」に眠る価値

◆ 図解化によって、情報の解像度が抜群に向上する

◆ 過去、現在、未来の3つの軸で考える

 

 

この本の中盤では、平日は仕事8割でいい」および勉強は一人でやるな!」をテーマに、勉強を習慣化させる方法と時間の使い方(=「仕事と勉強の一体改革」)、および収入を2倍にアップするスキルアップ法(=「知の共有」)について説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 馬渕式・仕事×勉強の一体改革14箇条

◆ 大事な仕事とインプットは短期集中

◆ あらゆる「スキマ時間」も鬼インプット

◆ 余暇は情報の整理に充てる

◆ ちゃんと休む(8割の力で働き、睡眠7時間確保)

 

◆ 知識は共有することでブラッシュアップされ続け、増幅される

◆ 身近な尊敬する人を相手に「壁打ち」する

◆ SNSやブログを使って「一人稽古」をする(独自性の価値)

◆ 基本動作は「書く」「話す」、誠実な言葉で

◆ 勉強法に字便なりのアレンジを加えると楽しくなる

 

 

本書の後半では、稼ぎたかったら、保険の営業パーソンに学べ!」および知識を昇華し、育てる」と題して、馬渕式・投資と経済の勉強法(「1現場=1恋愛」)およびお金が増えるアウトプット術(=「書くスキル、話すスキル」)について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ まずは、マネー誌、ビジネス誌を読め

◆ 投資ノートをつける習慣を

◆「リアル」と「データ」のどちらも大事に、自分なりの「視点」を持つ

◆「トレンド年表」をつくる

 

◆ 自分の考えを述べた「独自性」のある文章は説得力がある

◆ バカと思われるくらいそぎ落として分かりやすく説明する

◆ ビジネスの現場は、「知の総合格闘技」

◆ ビジネスの「知」は、①執筆能力(文章)、②資料作成能力(図解)、③リサーチ能力、④話す力(プレゼンテーション)、⑤コミュニケーション能力

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「勉強とは、人生を切り開くための武器」と述べています。そして、PHP研究所の大隅編集長から「大量の情報をアウトプットしている『経済アナリストの勉強法』こそあらゆる人に伝えるべきだ」と言われて本書が誕生したことを紹介しています。

 

 

あなたもこの本を読んで、収入が10倍アップする「高速勉強法」を身につけ、キャリアを開発していきませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2925日目】