全米で10,000人を救ったという、免疫力を強化する「ファイトケミカル」(=植物性化学物質)の効用を分かりやすく解説した本があります。
本日紹介するのは、米国ナンバーワンのファミリードクターと言われるジョエル・ファーマンさんが書いて、アンチエージングを専門に研究する白澤卓二・順天堂大学教授(当時)が翻訳した、こちらの書籍です。
ジョエル・ファーマン『100歳まで病気にならないスーパー免疫力』(日本文芸社)
この本は、大手企業を退職した後にフリーの研修講師として活躍し、78歳の今も地域活動で現役の田口誠弘さんの紹介で手に取った書です。
田口誠弘さんは、私がかつてプログラムを使っていたポール・J・マイヤーに関する書籍でも知られています。
田口さんは、ファーマンの書に出会った後、自ら料理を作るようになった、と言います。それほど、『100歳まで病気にならないスーパー免疫力』は、インパクトがあったということです。
この本の中で著者のファーマンさんは、「スーパー免疫力」とは、からだの免疫機能が最大限に発揮されている状態のことで、特定の食材や栄養要因によって、免疫システムの防御力が2倍にも3倍にも高まることが、現代科学の進歩により分かってきた、と述べています。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.驚異の「スーパー免疫力」で100歳まで元気に!
2.老化に歯止めをかけ、がんを80%も防ぐ「スーパー免疫力」!
3.「現代医療」をまるごと信じては危ない!
4.すばらしい「スーパーフード」たち
5.健康的な「炭水化物・脂質・タンパク質」
6.100歳まで「病気を寄せつけない」賢い食べかた
7.「スーパー免疫力」を作る2週間メニュー&レシピ
本書によれば、「スーパー免疫力」は、私たちのからだをがんから守る働きもするし、また人間の寿命の限界に挑む手助けもしてくれます。
近年になって、栄養科学がめざましい進歩と新発見をとげているため、「スーパー免疫力」を作る最新の栄養科学の動向を本書では紹介しています。
私たちが食べものを通して得る微量栄養素については、まだ理解が不十分ですが、微量栄養素の中には、ビタミンでもミネラルでもなく、正常な免疫機能を強化しサポートするファイトケミカル(植物性化学物質)も含まれています。
「健康なもの」を食べれば「健康」になる、というのが本書の考え方です。
ファイトケミカルは、ビタミンやミネラルではカバーできない、次のような防御的役割を果たすことが分かっています。
◆ 解毒酵素を誘導する
◆ フリーラジカルの生成を抑制する
◆ 発がん性物質を非活性化、解毒する
◆ 毒素による破壊から細胞構造体を守る
◆ 破壊されたDNA配列を修復する機能を促す
◆ 傷ついた遺伝子を持つ細胞の複製を妨げる
◆ 抗真菌・抗細菌・抗ウィルス効果を促す
◆ 傷つけられたり書き換えられたりしたDNAの機能を妨げる
◆ 免疫細胞が病原菌やがん細胞を殺す能力、細胞毒性(傷害性)を高める
「スーパー免疫力」を生み出す食材を「スーパーフード」と呼んでおり、本書では以下の食品を紹介しています。
◆ 緑黄色野菜(アブラナ科野菜); ケール、キャベツ、コラード、ルッコラ、ブロッコリー、カリフラワー、タマネギ、ニンニク
◆ キノコ類; マッシュルーム、マイタケ、霊芝(れいし)、ヒラタケ
◆ ナッツ類; フラックス、チア、ゴマ、ヒマワリなど種子類
これらの食品は、連携して免疫力を強化することが分かっており、一緒に毎日食べることで、がんやその他感染症に対する免疫力がアップする、ということです。
感染症を起こす要素は、細菌によるもの、ウィルスによるものを含め、以下の要因があると言われています。
1.病原菌(感染時のウィルスや細菌)の量
2.病原性の強さ(病気を起こす毒性の強さ)
3.宿主の免疫反応(感染者のからだに免疫記憶があるかどうか)
4.宿主の栄養状態・健康状態(免疫機構が能力を最大限に発揮できるか)
本書の最後には、「スーパー免疫力」をつくる2週間メニュー&レシピが公開されていて参考になります。
あなたも本書を読んで、「100歳まで病気にならない」スーパー免疫力について、正しい知識を身につけ、食生活を改善しませんか。
2020年6月3日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第114回】100歳まで病気にならない「スーパー免疫力」にて紹介しています。
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では、今日もハッピーな1日を