「定年夫婦のみなさんには、強みがあります。」「 “ 100歳までお金に困らない ” ということを目標に、意識して新しい知識を蓄え、すばやく実践して備えておけば、第二、第三の人生をゆったりと、楽しく朗らかに生きていけます。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、ファイナンシャルプランナー(CFP)、社会保険労務士で、厚生労働省社会保障審議会年金部会委員も務める井戸美枝さんが書いた、こちらの書籍です。
井戸美枝『100歳までお金に苦労しない定年夫婦になる!』(集英社)
この本は、定年後の「お金が足りない!」をズバリ解決する、年金の専門家による老後対策の決定版と言える書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.「人生100年時代」の安心は、どこにある?
2.定年後資金は、「足りない分だけ」用意すればいい
3.定年後のお金が足りない!を解決➀ 苦しくない「支出カット」でスッキリ赤字減!
4.定年後のお金が足りない!を解決② 「入る&持ってる」お金を増やす!
5.「定年夫婦」のピンチとお金
6.お金も暮らしもうまくいく、「定年夫婦」私の考え方
この本の冒頭で著者は、「高年齢で現役が “ カッコイイ ” 時代」になる、と述べていて、「定年ワーキング夫婦」の可能性も検討しておきたい、と提唱しています。
つまり、「長生きするするようになったからお金の準備のしかたを変える」ということです。
また「定年夫婦」は次の3つの約束を守ること、とくに3番目が大切だ、と著者は言います。
1.入ってくるお金で生活する
2.借金をしない
3.そのふたつを一生続ける
そのためには、年金で確実に入ってくる金額を把握し、以下の3ステップで対処することを説明しています。
◆ 支出を見直す
◆ 収入を増やす
◆ 試算を増やす
著者が勧める方法として、「収入増」の手段は、次の3つです。
◆ 働く
◆ 金融商品で増やす
◆ 年金増の仕組みを活用
また、留意すべき事項として、介護はお金、人、社会システムの3つのバランスで相互補完すること、を提唱しています。
介護の「やってはいけないこと」として、以下の4つを挙げています。
◆ 想定外にしない
◆ 過大な夢を見ない
◆ 親介護で散財しない
◆ 介護離職しない
本書の最後で、「定年夫婦の考え方」を提示していて、ポイントは以下の通りです。
◆「定年夫婦」期は40年と考えて、ほどよい距離感で、関係更新の工夫を
◆ 健康法も、ゆるくていいから長続きする方法を自分で見つける
◆ 医療や介護、終末観・・・。自分なりの想いや覚悟を家族などと共有する
◆ お金があれば選択肢が広がる。そう思ってそれなりの準備を
この本では、無理のない、共感できる方法や工夫が随所に紹介されていて、とても参考になるので、お薦めです。
また、私が昨年4月に出版した『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)を併せてお読みいただければ、定年後の「お金」「孤独」「健康」の三大不安をいかに解決すればよいか、ヒントが得られるので、より一層、理解が深まると思います。
あなたも本書を読んで、人生100年時代の「定年夫婦」について、考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!