「今から30年後、日本人の平均寿命は100歳を超えると言われている。」と、問題提起をして、そのための「学び直し」を軸とする人生マネジメントを提唱している本があります。
本日紹介するのは、米国で生まれた「行動科学マネジメント」を、日本人に適したものに独自の手法でアレンジして広めた石田淳さんが書いた、こちらの新刊新書です。
石田淳『100歳時代の人生マネジメント 長生きのリスクに備える』(祥伝社新書)
この本は、「もはや老後という発想を捨てて、自らの人生を生き抜かなければならない」と説き、資金計画、健康問題、人間関係などを最優先で考えなければならないと提唱しています。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.100歳時代の「学び直し」
2.100歳までのお金の話
3.頭と体を健康に保つ
4.メンタルをどう支えるか
5.生きがいと人間関係
本書の冒頭で著者は、50代の男性は、100歳まで生きるという自覚や危機感が欠如していると警鐘を鳴らしています。
この本は、著者の専門である「行動科学マネジメント」の観点からさまざまなアドバイスが得られます。例えば、人が何かを成し遂げられないとき、その理由は以下の2つしかない、と言います。
1.そのやり方自体がわからない
2.やり方はわかっているが、継続できない
そして、挫折する多くの場合は、やり方はわかっているが継続できない方だそうです。
そこで、行動科学マネジメントには、「ABCモデル」という考え方があり、次のA、B、C です。
A ; (Antecedent) 先行条件
B ; (Behavior) 行動
C ; (Consequence) 結果
つまり、人は何か行動(B)を起こすとき、そこには先行条件(A)がある。しかし、それを繰り返すのは、結果(C)の力によるところが大きい、というものです。
したがって、なるべく結果の出やすい、ハードルの低いチャレンジから始めて、少しずつ成功体験という「結果」を出しながら、行動を継続させるのがよい、ということです。
ほかにも、現代の複雑な情報社会においては、100歳までの健康管理を考えるなら、以下の「三つの健康」をバランスよく維持しなければなりません。
◆ 体
◆ 頭
◆ 心
そこでは、食事と運動の習慣が中核になります。さらにメンタル面のケアも重要です。
現在は50代の「うつ」も増えているそうで、「うつ」は、脳のエネルギーが欠乏し、あらゆる意欲が低下する症状で、ストレスがその大きな原因になることが分かっています。
本書では、「いま、この瞬間」に意識を集中する「マインドフルネス」を推奨しています。呼吸法を中心とした「マインドフルネス」は、アメリカの先進的企業も取り入れている手法です。
本書の最後には、「生きがい」と人間関係についても触れています。人生100年時代にあっては、85歳まで働くことが不思議ではなくなり、そのための「起業家的発想」を著者は奨めています。
あなたも本書を読んで、100歳時代の人生マネジメントを考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を